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このクソ繁忙期に大胆にも午後休暇をとってみる。 (同僚たちにはごみんなさい。もろもろのフォローのご恩はのちにまた) 別に用事なんかなかったのだ。 ただ昼間の平日の町をぶらぶらしたかったから。 で、東西線をいつもの逆方向へ行く。 行き先は門前仲町。 なんとはなしにジャズ喫茶「タカノ」のその後を見たくなったのだった。 そういやこっち界隈にはずいぶん下車していない。 地下鉄出口出て道渡った先の「魚三」とか、ああまだあったか!と安心して。 記憶のとおりに裏道に入り、ぐるぐる歩く。 細い路地には個人宅とか結構あったのだけど、さすがに代替わりしたのか ちょっとしたビルになってしまってたりして、迷いそうになる。 おお、あったあった! 一階が美容院、二階が「タカノ」跡。 無いようなあるような、まったくかき消えたという感じのしない場所。 オーナーの建物だからそのままなのだろう。 十数年前にタカノ氏がお亡くなりになってから、店は閉じられたままらしい。 あの店内にあったすごい再生装置はどうしているのだろう、 でもあれを操って鬼籍に入った演奏家をその場に呼び出せることができたのは タカノ氏だけだったかもしれないし。 きっと、別の誰かじゃ駄目なんだ。 いちいち鬼籍の人を呼び出すよりはそちらへ居たほうが楽になってしまったのかも。 今思えば小編成のバンドの再生が恐ろしく生々しく聞こえたと思う。 もお、ライヴものならその場に居合わせてるみたいに錯覚できるほど。 演奏している店の狭さ、誰かの話し声、ドアが開いて入ってくる道路の車の音。 あえて店内をかなり薄暗くしていたのは、そういう音たちにも集中できるようにと いうことだったのかもしれない。 もちろん音楽はリアルな「生音」が一番、みたいなところもあるんだけれど、 その時代に居合わせなかった人は再生音で体験するほかないからねぇ。 できることにも限度がある、が こーやって「再生する価値」みたいなもんをこの店に入り浸った時間に ずいぶん養われたような気がするし(亡くなるまでのほんの3~4年のあいだ、週一ペース で行っていた)、耳も肥やしてもらったようでもある。 ビルの前で暫し色んなことを考えたのち、富岡八幡宮へお参りして三鷹方面へ戻る。
吉祥寺のハモニカ横丁の中にある魚屋さんで、いいだことマグロの頬肉を見つける。 どちらも好物!で即買い。 頬肉はテラコッタの鍋で200度オーヴン60分で蒸し焼き。 いいだこはでかい白いんげんとともにトマト煮。 霊媒師へのサウダーヂからマグロの頬肉へ意識は移行し、 生きている国の味でおなかいっぱい、ごっそさんっす。
(いかん、ワインをあけるのを忘れた!) ごっつりと田舎っぽいフルボディのカベルネどす黒い赤、ブルガリア産。500円。 おおっと、写真は白いんげんとうちのベーコンのトマト煮ですの。 いいだこのは今、鍋のなか。
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Last updated
Mar 22, 2008 07:35:55 PM
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