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数日前に庄内の山中にて山菜類を採集。 こごみが多い。 アザミ、イラクサもある。 これを家に連れて帰り、あれこれの処理をほどこしつつ雨の心配もする。 2階ベランダにてこごみ干し、室内にて硬い麻布と革を合はせたものを縫ふ。 麻の布はうちの祖母宅の押入れから発掘。 反物丈で織られた硬い生地で、ほどくと手でつむいだらしい糸が出てくる。 むむむむむ。何のために織られた布なのかは不明。古いものなのだけは確か。 帯の芯地にしては硬すぎるようにも思えるし。ともかく着物も布団もセーターも 自作していた明治人の暮らしていた家だから謎の品も多い。 1年ほど前に見つけて洗っておいたがいまいちばさっと切る勇気出ず、現在 までかかった。 今回のお出かけには完成しなかったから、次回墓参りのときに見せよっと。 わたしが新しく縫った服を着てぶらぶらしていると、祖母はいち早く チェックを入れるのだった。まずぎゅうっと裾の布を握り材質を確かめ、 袖や襟のつけかただのボタンホールを見てコートだったら裏地の付け具合 まで見られる(ぎゃああ)。 「あらーここ何か引っ張らさってる※じゃない。やりなおせばもっとかっこ よぐなるのに。せっかく縫ったんだからもったいないよ」 裏地のすそまつり縫いをぜーぜー云って(半ば厭きて)終わった直後にこれを やられるとふにゃふにゃに縒れてしまいさうであった。 しかし数十年縫ってる人の言葉には説得力があったのでこっそりいじいじ直した。 こんなやりとりをする時分には彼女は既に90歳を越えていたのだけれど、裁縫の 話になるとまんづ厳しくしゃっきりしていたのだった。 そんなのもあって、夏のお盆にはいまだに一枚くらいは何か縫って着ていこう、と 考えてしまう。 おお、雨が激しくなってきた。こごみを取り込みに行くっす・・・・・・ ※ひっぱらさる→「引っ張る」が他動詞・自動詞っぽく「自然とそうなってる」様子。 一部のとうほぐ的言い回しかな。たごまさる。ひっぱらさる。ううっ用例が出ない・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 5, 2009 01:41:04 PM
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