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カテゴリ:舞台(紹介・鑑賞感想)
*大泥棒が騙し騙され・・・*
恋はコメディー ル テアトル銀座 浅丘ルリ子 渡辺えり 石井一孝 風間俊介 秋吉久美子 相変わらず、浅丘さんの公演はご本人手作りの(と謳っているが実際は?)グッズが大量!! その手作りのアクセサリーというのが、公演グッズとして売るには、ベラボーにお高い(笑)。でも、買うのはルリ子さんファンのいかにもお金を持ってそうな品の良い(?)おばさま方なので、やっぱり“ご本人手作り”となると、「即買い!」となるのだろう。 他の出演者グッズは・・・石井一孝さんのグッズ(あまり近くでは見なかったが、写真付きファイル等)と、秋吉久美子さん直筆サイン入りエッセイ、そして渡辺えりさんのエッセイやTシャツや手ぬぐい・・・ その中で私が購入したのが、手ぬぐい。 (↑写真右・細長い・・・よく見ると、えりさんの顔イラストがプリントされている) あ、タオルではなく、あくまでも「手ぬぐい」ですからね。 野良仕事する時に頭にかぶって“ほっかぶり”として使うアレ。 石井さんって、名作『29歳のクリスマス』に出ていたそうなのですが・・・ “深沢”って・・・誰だ? 最初は「彩の恋人の名前だったっけ?」と思ったけど、 よく思い出したら、それは“浅葉(浅羽?)”だった。 深沢というのは、木佐の幼馴染の真穂(真帆?)の兄貴で、彩が「安売り」した相手だった(笑)。 どんな役柄だったのかは思い出したけど、当時の顔が思い出せないので、見返そう。 *役者さんに対する私の感想* 相変わらずの“ルリ子×えり”コンビは良かった! しかし、えりさんは禁煙しているせいか、ルリ子さんはいつも(!)そうなのか・・・やっぱり、口の回りが悪いのが耳に付いた(カツゼツが悪いのではなく、一瞬セリフが出てこなかったり、つっかえやドモリ・・・といっても一瞬のことなのだが)。 演技としてはいつも思う事なのだが、えりさんのパワフルさと、ルリ子さんの繊細さが上手い具合に絡み合ってて、最後まで集中力欠けることなく、笑ったり、また笑ったり・・・(笑)楽しめた。 えりさんの衣装や演技には、毎回必ず反則技が混じるのだが、今回もあったあった(爆)。 えりさん、あの“全身タイツっぽい”衣装は反則ですよ・・・ 今回、初めて舞台俳優・石井一孝さんの舞台を観たのだが、「ほへぇ~こんな舞台俳優がいたのかぁー」と、(私が思うのも恐れ多いことなのだが)久々に自分の中で新しい舞台俳優に出会って感心してしまった!2枚目も3枚目もコロコロこなせるであろう・・・今度観る機会があったら、2枚目も見てみたい。 秋吉久美子さんに関して・・・まず、今までは、ワイドショーのイメージ(ワガママで自己中心的イメージ)が強すぎて好きになれない(むしろ嫌いな?)人だと思っていて、テレビドラマで女優としての仕事を見ても「やっぱりそういう人なのかなー」と、一度植えつけられたイメージはそう簡単には変わることなく、今回の舞台を迎えたのだが・・・彼女の演技を生で観て、好きまでは行かなくても嫌いじゃなくなった! 役柄としては、今回も風間俊介さんの年上彼女・ナターシャという、やっぱり女の敵っぽい役だったのだが、最初の登場での石井さん演じるバカなギョームやルリ子さん演じるセリーヌ&えりさん演じるアンナとの遣り取りを観て、役柄としてではなく、“秋吉久美子”という女性としての格好良さを感じた。 最初のタダの年上彼女から、かつてセリーヌやアンナに家具などを泥棒された大富豪の娘、そして、今や自分も大泥棒としての正体を現すまでの変化は、彼女だから出来た役柄だったと思う。 風間俊介さんは、とても可愛らしいセリーヌの愛息子・ピエールを演じていた。 彼のような青年なら、秋吉さんぐらいの年上の彼女がいてもオカシクないなーと思った。 年上の彼女と同年代の母親、彼女の正体と母親の正体、自分の「盗難保険」に携わる仕事・・・色々と迷う役柄で、他の先輩役者さん達が(多分?)アドリブしてるのをを彼なりに拾って返していたので、好感が持てた。 *本編の感想*(思いっきりネタバレ) 騙し、騙され、また騙し・・・ 私は面白かったと思います。 あらすじとかパンフレットを読まずに挑んだので、最初はただただ役者が出てきて繰り広げられるストーリーだけを「ほ~、ナルホド・・・次はどうなる??」と思いながら観ていたのだが、後半のナターシャが「実はかつてセリーヌに泥棒されまくった大富豪の娘だった」と分かった時点から、「セリーヌが唯一、盗めなかったエメラルドを先に盗んだ女泥棒ってまさか・・・ナターシャか?!」とか、「もしかして・・・最初は素人泥棒として登場して弟子入りしたギョームも、実は本職の大泥棒だったりするのか?!」とか・・・後半が進むのと並行して、自分の頭の中で色んな事を考え始めた。 そしたら案の定、エメラルドを盗んでいたのはナターシャで、それをギョームは皆が飲むシャンパンに睡眠薬を混入させて皆を眠らせて自分がお宝を持ち去った!私は、「ほーれ、見たことかー!」と思って、もうどんでん返しは無いだろうと安心したのもつかの間・・・実は、ギョームにそう指示したのはアンナで、エメラルドとギョームと一緒にアンナは逃げるつもりだったのだ!!これがメインの大どんでん返し(笑)。 アンナがセリーヌを裏切る理由・・・過去に大好きだった男性を奪われたから。 しかも、その男性との間に生まれたのが、ピエール。 久し振りに再会したピエールは、あの頃の彼にソックリだった。 彼の名前は・・・(ギャっ、忘れちゃった!)金魚に付けてた名前だった(笑)。 しかし、最後に勝ったのは“女の友情”。 ん~♪恋はコメディー♪なのですなぁ~ いつもルリ子さんは、幕が下りる時に体勢を屈めて最後の最後まで客席に手を振ってくれます。今回も、最後のルリ子さんの登場の時だけ音楽が変わり、そして私達に最後まで手を振ってくれました。 石井さんは、汗びっしょりで大熱演を見せてくれました。 私の中の秋吉さん自身に対するイメージを変えることができました。 やけに若いお客さんもいるなーと思っていたら、風間さんの(ジャニ)ファンの人でした。 えりさんの(ホントの意味での)体当たり演技(笑)、非常に痛快でした。 今回も、色々なことを吸収できた観劇でした。 私はといいますと・・・ 観劇は、去年の『ミザリー』以来。 ここのところ、えりさん出演の舞台で「観たい!」と思った作品は逃さず観れてるので嬉しい。 今後も、えりさんの舞台は生で観ていきたい。 『瞼の母』では演出をされるそうなのですが、優先順位から考えると行けないだろうな・・・ 私の最大の夢は、“渡辺えり×もたいまさこ”の舞台。いつか必ず実現すると信じてます。 で、次の観劇予定~3月しか決まってませんが、 *『春琴』 *キャラメルボックス『きみがいた時間 ぼくのいく時間』 2週連続で観に行きます。 一家の主婦として、こんなに休日遊び歩いてて良いのだろうか(苦笑)。 その2週連続、日曜出勤で自分居ないくせに「誰と行くの~?」としつこく聞く。 遊びに行く分際なので、あまり強くは言えないのだが、そろそろ言ってやろうと思う・・・ 「昨日も説明しただろが!ボケたんじゃねーの?」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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