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萬福貿易商社-も室聡群清的日常-

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2008.07.31
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カテゴリ:萬福内お知らせ
*素人考えの話なので(自称)鋭い意見があるという場合は控えてジッと目を瞑っていただきたい*


マンガや小説の原作がドラマや映画、舞台として実写化されるのに些か抵抗がある私。
その原作のマンガや小説を知らなければ知らん振りして見れるが、
原作を読んだことがあって、しかも、ただ読んだことがあるだけではなく、結構繰り返し読み返していたり、更にその原作が大好きだったりすると、出来あがったドラマや映画、舞台がどんなに素晴らしいものであっても、避けて通りたくなる。
最近の“マンガ→ドラマ化”等、原作があったって、全くの別物として見れば何てこと無い。だったら、「ココまで崩してしまうなら“原作○○”って載せるの止めてほしいと」思う作品が正直言って殆ど。

言いたい事を言いすぎましたか。


村上春樹「ノルウェイの森」が映画化決定!なんと出版から21年で初めて!

(by シネマトゥデイ)

 


さて、“『ノルウェイの森』映画化”の話をしよう。
村上作品の中で人気のある作品のようで。
私は『(ハル)』がきっかけで村上春樹を読みだしたのだが、結構自分には合っているらしく、読んでいるとその世界へどっぷり浸って周りの喧騒をも排除され(読んでいる時は一人なのだが)“本当の独り”になれるし、自分の思うようなシーン空想が出来るので、今でも村上作品(特にフィクションもの)は愛読している。だから、『ノルウェイの森』に限らず、特に好きな過去の作品は暇さえあれば読み返している。
『ノルウェイの森』…私は好きでも嫌いでもどっちでもないが、これも繰り返し読んでいる作品のうちの1つだから、今回の映画化の話は少し引っかかる。

フランス人監督トラン・アン・ユンという人の作品を観たことがなく、この方がどんな風にスクリーンで『ノルウェイの森』を見せてくれるのかは現段階では全然想像がつかないのだが、「日本で、日本人俳優で撮りたい」と言っているらしい。
小説の登場人物は日本人だし、全然ビックリするようなことはないのだが…
やっぱり「原作を実写化するのに抵抗がある」身として警戒している部分がどこかであるせいか、「日本(日本人俳優)で大丈夫だろうか?」という不安がある。「いっそのこと、フランス映画(フランス人俳優)で撮ってくれないだろうか」という気さえする。
このフランス人監督も、「原作は力強く繊細であり、激しさと優雅さが混とんとしていて、官能的かつ詩情にあふれている。」こう理解している。下線部が特に重要だと思うのだが、そんな作品をどう映像化しようというのか。
村上氏だって今まで「『ノルウェイの森』は自分以上に映像を思い浮かべられる人はいない」と言うほどだそうじゃないか。多くの愛読者達だって、きっと個々に独自の『ノルウェイの森』を思い浮かべていることと思う。こんなにも“個性的”な作品、どう映像化して支持を得ようというのか。
元々、映像化に関して「支持を得ようと考えていない」んだったらまだしも。


村上春樹の作品は、過去にもいくつか映像化されている。
『森の向う側』という作品。全く見たことない。
(原作は「土の中の彼女の小さな犬」(「中国行きのスロウ・ボート」収録))
風の歌を聴け
100%の女の子 パン屋襲撃』(2本立て)
そして、
 
トニー滝谷』は記憶に新しい。

風の歌を聴け』はだいぶ前にDVD買ったのだが、まだ1回しか見ていない。
100%の女の子 パン屋襲撃』はDVD買って何回か見た。
『100%&パン屋~』は自主映画だったかな?『風の~』の方は自主映画じゃなかったと思うけど(?)、どちらも自主映画の匂いというか…古本の(カビ臭いような)独特な匂いを感じる作品だったから、好きになれました。

トニー滝谷』のDVDは、『風の~』か『100%&パン屋~』のDVDを購入した時にオマケで貰った。
イッセー尾形×宮沢りえ、西島秀俊のナレーション…
(語彙が乏しくて適切な表現が出来ず申し訳ありませんが)薄ーくて好きです。
原作読まずに映画観て、あまりの静けさに退屈した人もいるかもしれないし、この作品もまた上記で私が思ったように「原作ぶち壊し」とか思った人もいるかもしれないけど、『トニー滝谷』の世界をどう表現するか?!と考えて考えた末に出た結果が、このような映像作品となった…私はそう理解できる。



そんな訳で、二次元の原作を映像化することへの不満から始まって、『ノルウェイの森』映画化はどうなの?!、そして、今まで見てきた村上春樹原作の映画の話を簡単にしてみましたが…結局「だからなに?」なのかな。
「だからなに?」からは何も生まれないので、自分なりに考えてみたわけでしたm(__)m


ちなみに今更、『海辺のカフカ』を読んでいる途中…遅い。
 
ハードカバーは重すぎるし、文庫版すら買うのを渋っていたら、友達が「もう読み終わったからあげるよ」と文庫版(上)(下)を今年の誕生日プレゼントとしてくれた。ありがとう☆





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Last updated  2008.07.31 14:28:18
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