二代目のお嫁さんなり

今年は喪中はがきの数が多いです。
しかも、40代の若さで亡くなった人が３人も。残念で残念でなりません。

その中の一人、Ｓさんの奥さんからはがきが届きました。
まだ48歳の若さで亡くなったなんて信じられず、すごい驚きました。

Ｓさんと私は今から20年くらい前にツーリング途中で会いました。
私はバイクで帰省中。Ｓさんはバイクで一人旅をしながら宇都宮に帰る途中。
ずーっと同じルートで南下してたから、かなりの時間を一緒に走ることになって
その途中、Ｓさんはドライブインの近くで手で合図してお茶に誘ってくれました。
ヘルメット脱いだら「キャシャな男の子だと思ってたら、女の子だったの！」って驚かれて。
私より、だいぶ年上のおっちゃんだと思ってたけど、あれから20年たって亡くなったのが48歳。
えー、あの時28歳だったのか････なんてちょっといまさらながら驚いてます。

そんな出会いでお茶しながら連絡先を交換しあったけど、今みたいにメールとか携帯じゃないから
その後は、年賀状のやりとりだけがずーーっと続いていたんだけど。
Ｓさんから来る年賀状には「バイク乗ってる？」って毎年のように書いてあって
その一言があるから、Ｓさんから年賀状が来るからバイクが手放せないんだよね、今も。
倉庫で眠っているにしろ、手元にバイクあるよ！ってＳさんに言いたくて置いてあるんだよね。
いつでも一緒にツーリング、出発できるよー！って。

Ｓさんのプライベートは年賀状で垣間見るくらいで、ほとんど知らない。
奥さんが美人なこと。二人の娘さんがいること。
そして、車のメーカーのテストドライバーだったこと。
普段は車ばかり乗っているから、休日はバイク派なこと。
でも、バイクが縁で通じた大事な大事な友人だった。

亡くなったことを喪中ハガキで知って、自分でも驚くほどショックを受けてます。

奥さんは、毎年年賀状が届く私のことを不思議に思っているかもしれない。
まさか、元カノとは思ってないと思うけど、バイクツーリング中にちょっと会った程度で
20年来の付き合いだと言っても、信じがたいかもしれない。
そう思うと、彼へのお悔やみをどう表していいのか分からない。

それでも、心から。
彼の冥福と、残された家族の皆さんの幸せを祈りたいと思うのです･･･。