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カテゴリ:日々のつぶやき
世の中、マイケルの訃報騒動で大騒ぎになってますが・・・・。
私の中ではそんなこと(!)より、コピーライターの眞木準さんの訃報の方が 大きく大きく、悲しみを占めています・・・・。 眞木準さんは、名前見て、あっ!!と思う人はあんまりいないかもしれないけど かなり有名なコピーライターです。 「でっかいどぉ、北海道。」のコピーで有名です。 言葉遊び、といえば格好がいいけど、ふざけたコピーですよねー。 でも、誰も素直に笑って、こんな風に北海道を一言で表現できなかったでしょ。 今から20年位前、バブリーな頃は企業がバンバン広告作っていた時期で コピーライターも、デザイナーも、すっごい花形職業と思われていました。 でも、ホントはものすっごい地味で地道で綿密な仕事。 1本のコピー書いて、バーン!!とお金が入るなんてラクよね~、と思われていたけど その1本を書くために、どれだけの資料を読み、何日机に座りっぱなしで、 わずか10文字程度で全てを表現するって、どれだけ苦しい仕事か・・・。 、や。にだって、こだわりも意味もあるんだから、すごい仕事です。 そう思ってます。 好きなコピーライターってすごくたくさんいるんですが、 眞木準さんもその一人。 彼を紹介する時は「でっかいどぉ、北海道」がやっぱり一番有名で、 あと「恋を何年休んでますか」とか、 「カンビールの空カンと破れた恋は、お近くの屑カゴへ。」とか、 「飲む時は、ただの人。」とか あ、聞いたことある!ってコピーを実はすんごくたくさん作ってた人なんです。 私が彼の作品で一番好きなのは、 「10歳にして愛を知った。」というコピーなんですが、これは 10歳(小4)で「愛」という漢字を習うところからきているコピー。 事務用品屋さんのコピーで、ものすごくステキな広告でした。 実際にしゅんぼーの漢字ドリルに「愛」の文字を見つけた時は このコピーを思い出し、不覚にも泣きそうになりましたよ・・・・。 何度も何度も読み返した、TCCコピー年鑑。 1ページにいくつもの新聞広告が縮小されて掲載されているのだから ほんと、くいいるように見ないと小さな文字のコピーは読めなかったりしたけれど 「あ、このコピースキ!」と思った広告の下に C/眞木準のクレジットを見つけると、すごくすごく嬉しかったことを思い出します。 活字バカの私の原点には、こうした多くのコピーライターの作品があって 必死になって活字を追い、文章を書くことについて、言葉のあたたかみや 凄さについて、そして天才コピーライターの頭の構造を覗いてみたいと 思っていた、ハタチそこそこの頃を思い出したりしています。 コピーのすごいところは、何年たっても、その一言で 商品やCMの全体像、あるいは匂いといったものまで思い出してしまう所ですよね。 40歳そこそこの一番脂が乗っている眞木準さんの仕事を リアルタイムで見ることができたのは、大きな大きな財産だったなぁ・・・・。 今年は土屋耕一さん(「A面で恋をして」を作ったコピーライター)も亡くなり 言葉を紡ぎ続けてきた巨匠が天国に旅立ってるなぁ・・・・。 残念無念。 ご冥福をお祈りします・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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