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日記の更新をさぼっていたけど、それなりに本を読んでました。
1)ダイイング・アイ【東野圭吾】 自分が起こした交通事故の記憶が抜け落ちているバーテンダー。 事故の被害者の夫に襲撃され、その後その夫は自殺。 復讐の後に、妻の後を追ったように見えるけれど、 東野圭吾ですから、話はそんな簡単ではなくて。 最後の最後まで、え、そういう事?と驚く展開で面白かった。 2)嘘は止まらない【戸梶圭太】 ストーリーも登場人物もくだらなくて稚拙。感想を書くに価しない。 3)カカシの夏休み【重松清】 これを読んだ時、テレビでは八ツ場ダム問題で大騒ぎでした。 これは、ダムに沈んだ町に住んでいた人たちの物語。 故郷に帰りたい想い、でも故郷はダムの底・・・・。どこへ帰ればいいの? 切なくてホロ苦くて、読み応えがありました。 中編集になっていて他の話も面白かった。 4)千年樹【荻原浩】 短編集になっているのですが、全て、千年生きたくすの巨樹が見た話。 千年の昔から現代、時間は違ってもくすの巨樹は変わらないわけで 一遍一遍が丁寧で厳粛、引き込まれるお話ばかりでした。 荻原浩さんは、ハズレがなくて好き。 5)ドロップ【品川祐】 お笑い芸人「品川庄司」の品川さんが書いた青春小説。 バッカだな~、お前ら。アホか。 学校さぼってケンカ売って、買って、警察のお世話になって。 その中に、少しホロリとくるストーリーが入ってるけど・・・ よくある青春小説、どっかで読んだなって感じが残りました。 それなりに、面白く読めたんだけど・・・・ 同じ時期に、重松清の「エイジ」を読んだのがマズかった。 やっぱり小説を書くにはそう名乗るだけの力量と想像力が必要なのよね。 6)エイジ【重松清】 で、その重松清の「エイジ」。 ドロップと同じ、14歳の中学生が主人公のこれも、青春小説。 同じ時期に読んだからか、こちらの面白さが際立ちました。 ストーリー、子供たちの気持ち、14歳の純粋さと大人への不信感。 ヤンチャ坊主がいて、普通の子がいて、優等生もいて。 「普通」ということについてもちょっと考えさせられました。 キレる14歳は、今もあちこちで事件を起こしてニュースになるけれど 口をそろえてみんな「普通の子」って言うでしょ。 そこをうまくついた、面白さと深みがある作品でした。 7)東京島【桐野夏生】 無人島にたどりついた32人。その中で女性は一人。 女のしたたかさは、それなりに光っているけれど 愛らしさとか、やわらかさとかそういうのが全くなくて、人物としての魅力なし。 読んでる最中も、読んだ後も「なんだかなぁ・・・・」。 桐野夏生って・・・・もっともっとこう、引き込まれて 怖くて読みたくないけど、止められない・・・・ってスゴさがあった気が・・・。 読んだ後も、いい意味でグッタリ疲れた記憶があるけど この本に限って言えば、ほんと、ただ疲れてグッタリしちゃった感じです。 いろいろ読んだけど、結局、重松清と荻原浩が好き。 という結論でした(爆)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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