二代目のお嫁さんなり

万城目学を知り、アハハハ～と読んだ他にも、年末年始は読書してました。

ドラマが大好きだった【池袋ウェストゲートパーク】（石田衣良)
だいぶシリーズ化しているようですが、とりあえずの１冊目。
池袋を舞台とした、ヤンチャ坊主たちの日常とでもいうのかな。
子どもと大人の間にいる、マコトが奔走する話。
ヤンチャでバカででも池袋が大好きな少年たちの話は面白かったです。

重松清は３冊読みました。
【気をつけ、礼】

気をつけ、礼。


【小さき者へ】

小さき者へ

【愛妻日記】

愛妻日記
少年の話を書かせたら、ピカイチだと言ってたのはKawasemichanさんだったかな、
まさにその一言を実感した上の２冊。面白くて切なくて、いい時間でした。
そして、愛妻日記。これはもう、オトナの小説ですねー(照)
官能小説として大反響だったそうで。
そりゃ、大反響になるわなー。しかもDVD化まで。そりゃ････そうだよね。
エロくてどうしましょ、って位でしたが、愛情に満ちててちゃんといやらしかったです(笑)。

旦那ちゃんへの付き添いの傍ら読んだのが、
ダ・ヴィンチ」の今年面白かった本の特集。表紙が太宰で一目ぼれ(笑)。
カリスマ書店店員が、こぞって挙げていたのが「吉田修一の横道世ノ介」。
これは一読しなければ････なんて使命感アリアリで図書館へ乗り込みましたが
結局この本はなくて、悔しいのでとりあえず一冊。
【長崎乱楽坂】

長崎乱楽坂
ヤクザ衆の家に育つ少年の話。
淫靡な存在の離れに存在する幽霊だったり、母親が女である事実が普通にあったり、
未来の見えない少年の、ほんとに暗い話ですよ。
それでも、悪い男というのはいつの時代も魅力的だったりするわけで。
そういう男たちと共に育った少年の話は、暗いけれど引き込まれるお話でした。
ナルホド、吉田修一は暗いと多くの人が言ってたけれど、
それでも引き込まれるのは、文章の力があるからなんだなぁ･･･なんて思いました。

それからノンフィクションを２冊。
【へこんでも】多和田奈津子
10代で甲状腺ガン、20代で悪性リンパ腫を患った多和田さんの
何だかとっても元気な闘病記。
負けるもんか！！の気合がものすごーく伝わってくる本で
病気の先には「死」の恐怖があったはずなのに、ホントに気合が伝わる本でした。
骨髄移植に成功し、この恐ろしい病を克服。
人の命って、簡単に終わったりしないんだ、と実感しました。

【ふにゃふにゃ日記】菜摘ひかる
私は知らなかったんですが、そっち方面では有名なライターさんらしいです。
そっち方面っていうのは、風俗ですね。
本人も風俗の世界で働いていて、いろんな風俗があるもんだなぁ･･･と。
で、これは「イメ☆クラ」と呼ばれるお仕事の日記。
イメ☆クラって、イメ☆クラって････そういうカンジなのか･･･と勉強になりました(笑)。
あちこちの掲示板で「夫が風俗に！！」なんて怒りの奥さまのスレッドが
立っていたりするけれど、実際に働いていた人の生のお話は妙な説得力が････。
これはこれで、接点の全くない世界の話ではありますが
なかなか面白い体験となりました。

余談ですが、なんと、イメ☆クラがわいせつな表記って事で
そのままだとアップできなかった！
というわけで、イメとクラの間に☆を入れてみましたが････(笑)

もうひとつ余談。
病気を克服して元気になった多和田さんの本が2002年に発刊。
この年、ふにゃふにゃ日記を書いた菜摘ひかるさんが、29歳で急逝。
ほんと、人生っていろいろですよね････。