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吃音があり、どもりの出る少年のお話。
子どもの頃、小学生、中学生、高校生、大学受験目前、そして大人になった今。 父の仕事で転校を何度も経験する少年と、その時その時の友達、つながり、環境、 そういったものが思い出として綴られている短編集です。 どもる、という事をあたたかく受け止められる人ばかりじゃないわけで。 周りの一言や態度に傷ついたり、ムカッときたりもするんだなー。 だんだん成長してくると、どもる事を「可哀相」と思う雰囲気がでてきたりして 少年の成長と、周りの友人たちの接し方の変化というか、 そういうのを描くのがホントにうまいなぁ・・・と思ったのでした。 お話は、やっぱりせつなくなるものが多いかな。 転校生という微妙な立場が、グッときたり泣けてきたり。 受け入れられるうれしさ、というのも子どもの視線からだとよく分かります。 今回も、重松さんの作品にはすっかりヤラレタ!なのでした。 とっても面白くて切なくて、一気に読んでしまいました。 きよしこ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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