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二代目のお嫁さんなり

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2010年07月31日
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子供たちが夏休みに入り、いつもより少々のんびりムードの我が家。
ということで、つらつらと本を読んだりなんかして。


小学五年生

人生の大事なことは、みんなこの時期にある・・・という帯紹介でした。
何かの連載だったのかな。ほんとに短い短編が18編収められた短編集でした。
重松さんの描く、小学五年生は普通の五年生。
友達、転校、お父さん、お母さん、友達、いじめ・・・・いろんなテーマで
それぞれの5年生が描かれています。
物語自体はどれもこれも、切なくなってしまう重松ワールド全開なんですが
重松ファンとしては、一遍の物語が短くて、ちょっと物足りないかな。
18編もの重松作品が一気に読める、というのは嬉しかったけど。

で、自分の小学五年生のことを思い返してみた。
五年生になった時、教育大学を出たばかりの新任の女の先生が担任になったっけ。
小学五年生はこうあるべき!! 子供たちはこうあるべき!!
そういう理想が先走ってしまって、というかマニュアルどおりにいかない
ヤンチャ坊主の私たちにパニクッて、こちらの話を聞いてはくれなくて
私たちは子供目線の理由で先生に反抗し、対立し、話もろくにしなくなったっけ。
たぶん、先生にとってはトラウマになったかもしれないなぁ。
でも、あの頃5年生だった私たちは「教育論」「理想」といったものから離れて
ただただ先生に、自分たちを自分たちのまま受け入れて欲しかったんだよ。
「こうじゃないでしょ!」じゃなくて「これもいいね!」と
褒めて認めて欲しかったんだよ。
なんてことを思い出したりしました。



凸凹デイズ


もう一冊は、山本幸久さんの小説。
こういう会社小説(ってジャンルあるのかな)を書かせたら、
荻原浩と同じくらい面白い・・・と思ってます。
今回は小さなデザイン事務所のお話。おっさん二人と若い女の子デザイナー
3人だけの小さな会社。
この会社の創立時に一緒に仕事をしていて、今は独立した女性デザイナーとの
いろんな確執をみせつつ、デザインが好きな人たちの話です。
このプレゼンどうなるの??
え、クライアントそうきたかっ!!
なんて、こっちもいろんなことを思ってしまいます。
荻原さんのデビュー作がデザイン会社の話だったから、山本さんの小説と
いろいろ重なる部分はありますが、
山本ワールドは、バカバカしさがなくてキッチリと面白いのです。
2冊目読んで、やっぱり面白い!と確認できて、また次の本を読みたいなー。



チッチと子


もう一冊が、石田衣良さんの「チッチと子」。
親子の話は、重松さんがピカイチと思っていただけに、私にとっては衝撃でした。
石田衣良さん・・・どんだけ引き出し持ってるんでしょうね。
これは妻に先立たれ、「次にくる作家」と言われ続けて10年目の売れない小説家と
その10歳の息子の日常のお話。
池袋ウェストゲートパークをずっと読んでいたせいか、
こういう親子のさりげない日常を描くとは驚いた。
小説家という特殊な職業、男二人の暮らし、物分りがよくいつの間にか大人びた息子。
二人でいろんなものを支えあって、お母さんのいない暮らしを過ごしてきたんだなー
なんて想うと、ところどころに切なさがあります。
奥さんの事故死についても、疑念をずっと持っていたけれど
その想いが奥さんへの忘れられない想いと重なって、いいエピソードにつながりました。
石田さんが、こんな風にたくさんの愛情に満ちた小説を書くとは意外でしたが、
とてもとても、静かであたたかくていい小説でした。


今月は後半に一気に三冊を読みました。
夏休みは夜更かししても翌朝、余裕があるのがいいですな。
次は何を読もうかな~。
ハッ!! その前に宿題のチェックかぁぁぁ(涙)









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最終更新日  2010年08月02日 18時39分08秒
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