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テーマ:国際恋愛(198)
カテゴリ:国際恋愛
実は、先日義妹ケリーが来たときに、彼女には話したのですが、私にもネット恋愛の経験があります。
と、いうか私が好きになったんじゃなくて、相手が一方的に私のことを好きになってしまって、勝手に相思相愛だと思い込んでただけなのですが(苦笑)。 その人は、私より6歳年下のイギリス在住の男の子で(以降C)、その子と出会ったのは、某ペンパルサイトで私がペンパル募集の掲示板を出したのがキッカケでした。 当時某英会話学校で英語を勉強し始めたばかりの私。英会話の契約が切れたら、憧れのイギリスに短期留学してみようと思い始めてたのもこのころでした。 ちょうどメールが来たのもそのイギリスからだったので、留学前にイギリスのことがいろいろ聞けると思って、その人とメールを始めました。 普通にその人とメールを始めて数週間位したときに、その子がイギリスから洋書を送ってあげるよ、といってくれたので、素直にありがとうといって、送ってもらうことになりました。でも私もただでもらってばかりじゃ悪いと思ったから、その子の誕生日が近いということだったので、プレゼントを贈りました(何を送ったかはすっかり忘れてしまった)。 どうやらそれがきっかけだったようです。 彼の暴走が始まったのは。。。 そこからCからのプレゼント攻撃が始まってしまいました。プレゼントといっても高価なものではなく、カードと小さなテディーベアみたいなものだけなのですが。 でもその子から、とくに私のことが好きだということは言ってなかったので、ま、変に拒否して、実は別になんでもなかったら、恥かしいのはこっちかな、と思い、とくに何も言わず、ちょっと「そんなに私ためにお金を使わなくて良いよ」と言っただけでした。でも、このとき彼にもっとはっきりと言っておけばよかった。 でもこれが彼にとって、「自分に対する思いやりの言葉」と思ってしまったようでした。 時は過ぎ、ついにイギリスに発った私。 その時までの私は、Cのことを、友達、あるいは弟くらいに思ってました。普通にマジメでいい子という感じがしたので。 でもちょっと私にはマジメすぎた。 そのマジメさからか、今までの女性交友歴は10歳のときにいたガールフレンド(って言うかそれは付き合ったうちに入らん!)だけ。 はっきり言って、私はその点に関して引いてました。 でも妄想爆裂のCには、私が引いてしまってるなんて思ってもいない。 初めて会ったときも、その子は感動のあまり泣いてたけど、私ははっきり言って引いてました。 だって前に送ってくれた写真より明かに太ってるし、私とそんなに身長がかわらないんだもん。 でも、ま、友達だからいいやと思って、ふつうに私は話してて、映画を見に行ったりしました。 イギリス滞在中に何度かCとあってお茶をしたり、買い物をしたりしました。 でもだんだんとCが私を束縛し始めるようになったのです。 私はいつも毎晩パブで友達と飲んだり、クラブで遊んだりしてました。私はビールもダンスも大好き。でもその子はお酒は飲めない(というか未成年だった)し、夜遊び自体が大嫌い。 「今どこにいるの?」 「誰と何してるの?」 などなど携帯に何度も電話してきて、一晩で20回も電話が来たことがありました。 もちろんすべて着拒否でしたが。 彼は、いつも家でオタク仲間の友達とゲームをするのが大好きだったようでした。 その時点で私とはまったく合わないって気がつけば良いのに。。。 またある日、BFやGFの話をしていたときのこと、私が「BFいたよ。当たり前じゃん。」、といったら、Cは、嘘だ!と言って一人でショックを受けてました。 私をなんだと思ってるんだ? 勝手にチャットの中で、私を彼の理想像に作り変えていたようでした。私が言ったこと、やったことなどはすべて彼の都合のいいほうに解釈されてました。 そんなある日、Cと私でネットカフェに行ったときのこと。 私がYahooにログインしようとしたら、なぜかログインできない。 おかしいな~と思い、もう一度チャレンジしてもなぜか出来ない。 そしたら、その子が「僕がどうにかしてあげる」といってなにやら、カチャカチャいじってどうにかログインしてくれました。 今思えばこのときに私のパスワードが盗まれてしまったんだな。。。 後に知ったことなのですが、彼はハッキングが出来るんです。。。 それ以来、あれ?このメール読んだっけ?というようなメールがすでに既読になってたり。 友達からのメールが届いてなかったり。。。(友達にメールしたのに何で返事が来ないの?といわれた) おかしいぞ。。 もしかしたら。。。 すると彼からメールが来ました Who is ○○? ○○とは当時私の中でかなり気になる存在の人でした。 でもその人の事は、Cには一度も話したことがありませんでした。 何で○○のことを知ってるんだ?? あ、そうか、こいつが私のメールを読んでたんだ。。。 次に彼は 「僕たちの間に隠し事があるほうがおかしいよ。ボクのパスワードを教えるよ」 といってきたのです。 は??そういう問題じゃないよ。 私は怒り心頭でした。 しかも後で知ったことなのですが、Cは私のメールボックスから、アドレス帳を盗み出して、私の友達たちに、自分はSATOの彼氏だ、とメールしてたそうなのです(そのメールを受け取った友達から聞いた) 何でそんなことをするのか私にはさっぱりわからず、Cと直接対決しました。 何でそういうことをするんだ?プライバシーの侵害だ! といってやりました。もう日本への帰国もまじかだったので、どうなるかなんて気にしてませんでした。 すると彼は、「君のことをもっと知りたかったんだ!君のことが心配で心配で仕方がなかった。」 と言い出したのです。 は?心配なら何してもいいんかい! ストーカーだよそれ! そう。彼はストーカーまがいでした。 私が帰国する日、彼は空港に現れました。 しかもなぜか書類を持って。 その書類とは、婚約者ビザで私をイギリスに呼び寄せるためのものでした。 私はその時初めて彼の気持ちがわかりました。 彼が一言、 「君のビザを申請するのに何ヶ月かかかっちゃうけど、そしたら結婚できるよ」 ・・・・・・・・・・・・・・ は?付き合ってないよ! っていうか愛してないよ、君の事。 何でそういうことを勝手に思い込みですすめちゃうんだ? 私ははっきり言って混乱しました。彼はこの混乱を、嬉しさのあまりの混乱と思っていたようでした。 「あのね、私はあなたと結婚なんて出来ない。私が一度でもあなたを愛してると言った?」 はっきり言いました。 するとCは驚いたように言いました。 「だって君はボクに誕生日プレゼントを贈ってきてくれたじゃないか。ボクはそこから君の愛を感じたんだ!それに君もボクからのプレゼントを、ありがとう!っていって受け取ってくれてたじゃないか。そして僕のことをいつも思いやってくれたじゃないか。それに毎日僕たちメールで話してたじゃないか。君の優しさはボクのためだと思ってたのに」 その時まで、私は彼がそんな風に考えてたなんて知らなかったから、ただただ驚いてしまいました。私の義理人情の行為が、思わぬ方向に誤解されてたのです。 そして私は帰国の途につき、もうこれで、この問題から開放されると思っていました。 しかし甘かった。 私は彼に連絡する気などありませんでした。変にまた思い込ませてはいけないと思ったので。 それに、Yahooのパスワードも新しいのに変えたので、もうハッキングなんてされることはないと思ってました。 Cからもメールが来てましたが、すべて読まずに迷惑メールに設定しました。 1ヶ月もしないうちに私のYahooのメールボックスが、多くのハッキングによって、開けなくなってしまったのは言うまでもありません。 私は新しくメアドを作りました。 私はそれ以来、ネットでの出会いというのが怖くなってしまいました。 私がこの件で学んだこと。 それは チャットやメールだけの付き合いでは、自分のことを相手の都合に良いように解釈されたり、理想化されたりしやすくなってしまう、また逆に、自分で相手を自分の都合の良いように理解したり、理想化してしまいがちになってしまう、ということでした。 しかも厄介なことに、一度こうだと思い込んでしまうと、ちょっとやそっとじゃその魔力は解けないのです。 私がイギリスにいた時間は2ヶ月間。 彼は現実の私を見ても、「思い込み」という魔力から2ヶ月間も抜け出せずにいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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