Sato's U.S.A Life☆南部徒然日記

前回の日記で、かなりレネに対する愚痴を書き込みましたが、リアナちゃんが感想欄にカキコしてくれたことを読んで、ちょっと反省しました。
いくら、嫌いな人でも、ちょっとかわいそうな人なのかなって思いました。
なんだかそうに思ったら、もうちょっと彼女に対して優しくなった方がいいのかな?って思ってしまいました。

そうに思っていた夜11時過ぎ、レネから突然ダーリンの携帯に連絡が入りました。
それにしても彼女の電話口の声は大きいのなんのって・・・

レネ｢イライジャ～助けて～。ジェフリー(レネの新しい彼氏)の車が途中で壊れちゃって～、今から迎えに来てほしいの～｣

ダーリン｢え、それは大変だね。今どこ？｣

レネ｢ナッシュビル｣

ナッシュビル

ナッシュビル

ナッシュビル！！！

ちなみに私たちが住んでる町は、ノックスビル。ナッシュビルはテネシー州の州都で、ノックスビルから行くと約2時間くらいかかります。

そのナッシュビルまで自分を迎えに来いというのです。

一体何様のつもりよ？他人の彼氏をそこまで使っていいと思ってるわけ？

それまで、｢やっぱり彼女もかわいそうな人なのかな?｣なんて思っていたけど、すっかりそんな気持ちは吹っ飛びました。

サト｢って言うか、自分で帰ってこれるでしょ?彼女はアメリカ人で英語だって話せるし、お金払えばタクシー拾って帰ってこれるでしょ?｣

ダーリン｢そこまで払えるお金がないんだって｣

自分の交通費も払えないのに、遠出なんかするなよ！！
彼氏と割り勘で乗って帰ってこれるだろ？！

そしたら、そのレネの彼氏もお金がないといってきた。

あきれました。

何にって、このレネとレネが彼氏として選んだ男に。

そして、そんなレネをバカ正直に助けに行こうとするダーリンにも！！

明かにレネは自分のお金を使いたくないから、ダーリンの車にただ乗りしようとしてるのは明らかなのに、ダーリンと来たら、

｢どんなことであれ、友達が助けを求めてるのに、助けないわけにはいかない。｣

といって助けに行こうというのです。

ってか、何で自分の親に電話しないのよレネは??
普通、まずは自分の親御さんに助けを求めるものじゃないの??

そしたら、レネ曰く｢親は寝てるから｣って。

何でよりによってダーリンなのよ??

しかもひどすぎない?
自分と彼氏のデートで、ダーリンを迎えに来させるなんて！！
人に甘えすぎでしょ?

怒り爆発の私はダーリンに｢迎えに行くべきじゃない！｣ってジェスチャーで伝えましたが、ダーリンは｢助けに行く！｣とジェスチャーで返してきました。

こうなったら仕方がない。ダーリンは一度行くといったら聞かない人なので、ダーリンが行く行かないは置いといて、ダーリンから携帯を取り上げ、私が直接レネと話しました。


サト｢レネ、あなたわかってるよね？ｲﾗｲｼﾞｬは私の彼氏なの。その私の彼氏を都合よく使おうって言うんだから、ある程度の覚悟はあるんだよね？今回はイライジャを貸してやるけど、この代償は大きなものだからね。｣

ダーリンはこれを聞いて、私のジョークだと思ったらしく、笑いながら、｢1時間いくらくらいかな～?｣なんて言ってましたが、レネには私の言った意味がわかったようで、黙ってしまいました。
実は、先日彼女にメールしたときに、｢人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死ぬ｣と言う言葉を教えたのです。正しくは｢人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死ね!｣なのですが、それじゃ今ひとつ迫力に欠けると思い、｢死ね｣というところを、預言のように｢死ぬ｣という言葉に代えたのです。
彼女は私がどれだけ怒っているか、よく理解できたようでした。

でも、｢敵に塩を送る｣という意味で、今回はダーリンを送り出しました。

そして、数時間後疲れきったダーリンは、むっつりしたまま帰って来ました。

なんと、レネと彼氏、ダーリンが着いて、車に乗ったあと、お腹がすいたと言い出し、ダーリンはわざわざ24時間営業のファーストフードレストランまで行って、レネと彼氏はハンバーガーやドリンク、スナック類をたくさん買い、車の中で食べてたそうです。
で、ようやく、レネの家まで着いたダーリンは、彼女たちがガソリン代くらいは出すといってくれてたので、それを待ってたら、ガソリン代がない、といわれたのだそうです。

だってさっきいっぱいハンバーガーとか買ってたじゃん・・・って思うと思いますが、そう、彼女たちはダーリンに払うガソリン代を、自分たちのハンバーガー代に使ってたのです。

なので、ダーリンがもらえたお金はたったの20ドル。
ダーリンが使ったガソリンの半分にも満たないお金です。
通常、ノックスビルからナッシュビルまでのタクシー代なら、往復で200ドル(1マイル2ドルなので)位するのです。

夜中に2時間かけて迎えに行って、ファーストフードとはいえレストランまで連れて行って、それなのに、ガソリン代すらもらえなかったダーリン。

なんだかダーリンがとてもかわいそうになりました。
そのとき、私と一緒にいた、ダーリンのもう一人の友達セルゲイは、レネに対し激しい怒りをあらわにしてました。そして、もちろんダーリンにもお前はバカがつくほど人が良すぎる！！と怒ってました。

私もまったく持って同意見。

でも今回はダーリンも自分がいいように利用されたってわかったそうです。

それにしても、こういう女としてしか生きていけない人もかわいそうだけど、やっぱり同情できないなぁと思いました。