「食卓と寝台 第2章」(著:開高健)
今年の初め、開高健さんの未発表作品発見という記事をみて、それが掲載されるという「文学界」2月号、早速購入した。(今度はちゃんと買ったよ!) 【送料無料】文学界 2012年 02月号 [雑誌]価格:950円(税込、送料別)それにしても、東京・神田の古書店で発見されたという経緯がいまひとつわからない。報道記事内では、これは「下書き」的なものであろうとのことだが、まだ本になっていない「原稿」の段階にもかかわらず、それがなぜに古書店にあったのだろう?どなたか関係筋の方が持ち込んだものなのか?また、現在までのところ、発見されたのは第2章のみということだが、第1章はどこかに存在するのだろうか?ちょっとばかり、松本清張の『或る「小倉日記」伝』を彷彿させるミステリーぽくて作品そのものも興味あるけど、そっちも気になる。さて、そのオハナシは、田舎を離れ、親・兄弟にナイショで高校に進学した主人公が、学費、生活費のためアルバイトを探しまわる日々、そのなかで遭遇するいろんなひとたち。不遜なことを言ってきたが、ひょっとしたら、運だけに左右されるのが人生ではないか、とおもいはじめる主人公。全編赤銅色の風景と廃油のにおいをかもし出す、開高ワールド全開。ラストの”ドブネズミ”の最期の描写なんて、グロ通り過ぎて神々しい。(変態ちゃうよwww)ところで、昨日、芥川賞・直木賞の受賞作が発表されていた。開高健さんの『裸の王様』も芥川賞受賞作。その直後に書かれた『なまけもの』の”下書き”的なものが、この『食卓と寝台』ではなかろうかというのが専門家の意見のようです。 【送料無料】二重壁/なまけもの価格:1,260円(税込、送料別)なまけずに読みましょう。