なんちゃってピアニスト日記

３週間前、
私の人生において、
最もつきあいの長かったひとが亡くなった。

母、７９歳。すい臓がん。

５月２３日夜、

私が仕事から帰ってくるのを待っていたかのように、
それまで激しかった呼吸が、
穏やかに止まっていった。

手を握りながら、

”ほんと今日までよくがんばったね～～～、

お疲れさまでした、

ゆっくり休んでねありがとうね、
ほんと、ありがとうね”

月並みなセリフだが、
そう声をかけたようにおもう。

連絡を受けてかけつけた訪問看護師さんも、
在宅医療の医師も、

「穏やかな、いいお顔されてますね、
笑っていらっしゃるように見えます」

とおっしゃった。

実際に苦痛なく逝くことが出来たのかどうか、
本人しかわからない。
まあそれは今度逢ったときに訊くとするが、
ホスピスを出てから２か月間。
最期の時間を、
だいすきだった家で、
日当たりのいいリビングで、
過ごすことができて、
満足だったとはおもう・・おもう。
おもいたい。

今もまだ、
いなくなった実感がない。
そのせいか、
明らかに、
私は独り言が多くなった。 ﾍﾝﾅﾋﾄﾁｬｳﾖ~