先月の『100分de名著』は、
北條民雄の「いのちの初夜」が取り上げられた。
指導役は中江有里さん。(←俳優で作家で歌手・・って、多才過ぎだろw)
ハンセン病に罹った若者が、社会から隔離された療養施設に入所し、
絶望、苦悩しながらも、生きる意志を見出していく物語。
ハンセン病は、その昔「らい病」と呼ばれ、
治療法も原因もわからなかったため、
隔離もやむなかった。が、
それでもつい最近まで、
その時代の法律がまかり通っていたと記憶している。
小学生のころ、
ひどいしもやけになって、
手指がただれたように腫れ、包帯を巻いて登校していたら、
クラスの子に
「らい病みたいだね」
と言われたことがある。
自分が言われたということよりも、
この時代にあってもまだそんな言葉が生きているのかと驚いたことをおもいだした。
それはともかく、
「らい文学」というジャンルは初めて聞いたなあ。
北條民雄『いのちの初夜』 2023年2月 (100分 de 名著) [ 中江 有里 ]
いのちの初夜 (角川文庫) [ 北條 民雄 ]