大名行列
予定より早く夕食が来た。まだおなかいっぱいですよ。風呂へ入って、着替えていると、ザッザッザッと廊下から人波。その音は、カーテンの前で止まった。「バテーイの…」大名行列キター(゜Д゜)慌てて顔を隠し(違)、おパンツを履いて(遅)5,6人の白い巨身兵の先頭に、主治医と部長先生がいた。めったに会えない部長先生。去年プレートを入れてくれた偉い先生だ。ご自分の作品を見届けにいらしたので?「具合はいかほど」月並みのセリフを吐き、うむとうなづいて去る。自分の作品というより、家臣たちの仕事ぶりを調査しているんだ。言ってくれれば、スキップして見せたのに。去年アタイを傷物にした執刀医は転勤し、新任の先生に丸投げで、肝心の部長先生は立ち会わない。無責任だと悲しかったけど、こうして患者の顔色だけでも見に来てくれる。行列をやり過ごしてから、主治医の先生だけ残って、やっと2人きりになれたね(嘘)退院のこと、抜糸のこと、今後のことなど、再び右手を差し出して、「ボク明日いないけど」最初は不安だったけど、先生が生身の人間に戻してくれた、壊れた体を元に戻してくれた先生たちが、ちょっとカコヨク見えた。また会いに来てもいい?<コラ