森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』
角川書店の文芸誌『野性時代Vol.49』2007年12月号掲載。またしてもヘンテコリンな小説です、おもしろいのですが、人にすすめるのにはためらいます、人格を疑われそうです、でも、森見登美彦さんが本屋大賞の2位になったのには驚きました、ぼく以外にもこんなにファンがいるなんて、世の中は変人であふれているのですね、でも、個人的には大賞を受賞してもよかったんじゃないかと、ひそかに思っておりました、でも、そんなことは誰にも言いません、けっして言いません、ファンだなんて誰にも言うわけないじゃないですか、良識ある日本人としてそれぐらいの分別はある、精神を疑われるなんて、だって統合失調症だから、がびーん。