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カテゴリ:格闘技
2007年5月15日、辰吉丈一郎は37歳になった。 事実上、引退勧告。 それでも、まだ戦うと彼は言う。 彼の生き様には、常に「挑戦」という言葉が付きまとう。 小学生の頃に初めて、彼の試合を見て感激し、憧れて部屋にポスターを貼っていたこともある。 数々の死闘を乗り越え、逆境にも屈せず、走り続ける彼の姿に憧れた。 しかし、1999年8月29日大阪ドーム。 完膚なきまでに叩きのめされ、リングに立ったまま気絶した彼の姿に、ショックという気持ちよりも「これでもう辰吉の苦しむ姿を見なくて済む」そう思った。 その後、一度は引退を表明。 しかし、ボクサー特有の「リングの虫に刺される」というやつなのか、再び彼はリングに帰ってきた。 試合には勝った。 しかし、そこにはかつての全盛期の頃の、彼の姿はなかった。 今度は、所属ジムからの引退勧告。 それから、4年の月日が流れた。 2007年5月15日、辰吉丈一郎は37歳になった。 事実上、引退勧告。 避けられない規定。 しかし、それでも彼はまだ戦うと言う。 日本で試合が出来ないなら、アメリカでもタイでも、どこへでも行くという。 それでも現役にこだわり続ける、彼の「挑戦」という人生の生き様を、他人が否定や批判をしてはいけない。 「これでもう辰吉の苦しむ姿を見なくて済む」そう一度は思った自分が、恥ずかしく思えた。 がむしゃらに、ひたむきに、生きる人の人生を否定や批判をする人は、弱い人間で、卑怯者のする事だ。 否定や批判は誰でも出来る。 ここまで来たら全力で彼を応援しようと思った。 そういえば昔、彼がこんな言葉を言っていたのを思い出した。 『俺の体は「商品」であり、試合は「作品」である、 その「作品」が完成するまで、俺は引退することは出来ない』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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