カテゴリ:企画
濃い紺色の空だかわずかながら雲は確認できる。
眼が慣れてきた。 街灯のおかげといえるだろうか。 アスファルトの色と空の色を比較しながら歩き出す。 口から溢れる息はいつもより多かった。 やがて透明に、暗闇へと消えていく。 こんな時間に呼び出されるなんて迷惑だ。 そうは思わない、近いから。 一歩の歩幅は変わらず、急ぐ様子もなく 一歩ずつ確実に前へ。 理由を知っているからこそ特に慌てることはない。 やがてT字路に突き当たり左折する。 風景はいつもと変わることなく。ただ頭の中はいつもと違って あれこれ考えてしまう。帰りにここを右折するときは 頭の中で何が浮かんでいるのだろうか。 そんなことを考えているうちに、呼び出した彼女が目に飛び込んできた。 その姿は高校のときに七夕祭りに誘った、あの時を思い出させる。 過去の記憶が取り戻されていく。彼女の唇が静かに動いた。 「裕一朗君…」 今日は試験だったわけだが、とりあえず納得いくものであった。 年末年始も休まず営業の管理人。その甲斐があったと思うと嬉しさが込み上げてきた。 とりあえず本日もノルマは達成できたので、金曜日の試験へ向けてあと1日を活かそう。 親友の今後の予定を小説風にしてみた。結末は友人が市役所に婚姻届を出す予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 17, 2008 12:23:13 AM
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