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August 3, 2008
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カテゴリ:舞台
 小学生の頃からの憧れ、宝塚大劇場に行ってまいりました。観劇したのも、子どもの頃大好きだった「紅はこべ」。題名の「スカーレット・ピンパーネル」とは紅はこべのことなのです。ブロードウェーミュージカルで、本邦初演とのこと。

 舞台は理想を追っていたはずのフランス革命が、ジャコバンの恐怖政治に変質してしまった頃のフランス。民衆がマダム・ギロチンはまだまだ血に飢えている、と叫ぶシーンに、「吊るせ吊るせ」と世論が叫ぶ日本の今を連想してしまいました。
紅はこべは貴族をイギリスに脱出させる秘密組織で、首領のイギリス貴族、パーシー・ブレイクニーとその友人達は疑いの目を向けられないためにおしゃれと狩りにしか興味がないふりをしています。パーシーはコメディ・フランセーズの女優マルグリットと結婚しますが、マルグリットがある貴族の居所を革命政府に教えたのではないかと疑い、気を許せないでいます。マルグリットは革命の側にいたことがあり、紅はこべを追う革命政府のショーブランとは恋仲だったことがあるのです。

 パーシーとマルグリット役の主演コンビ、安蘭けいさんと遠野あすかさんは公演ごとに違う顔を見せてくれますが、歌も上手な実力派で、ブロードウェーミュージカルも安心して楽しむことができました。アドリブも毎日違うらしくて、客席も大喜び。

 柚希礼音さんが敵役ショーブランで進境著しいです。悪役には魅力がないと面白くないと思うのですが、憎々しくも色気のある悪役になっていて、このミュージカルをひきしめ、盛り上げています。血も涙もない革命政府の人間でありながら、マルグリットとの過去の恋愛のこととなると、ちらと純情なところをのぞかせるところも。マルグリットの方は、理想そのものと、それを語る人を混同していた、と言います。

 マルグリットが結婚前に舞台で歌うシーンや、貴族の舞踏会など、いわゆる輪っか(クリノリン?)のドレスの華やかな場面は宝塚ならではです。

宝塚歌劇公式サイト





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最終更新日  August 3, 2008 02:21:38 PM
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