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テーマ:今日見た舞台(965)
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天王州アイルの銀河劇場にて、安蘭けい主演「エディット・ピアフ」を観ました。
最初エディット・ピアフと聞いたとき、ニンじゃないのでは…?と思いました。宝塚に入るような人は裕福な家の品のよいお嬢さんだから、あまりにも違いすぎるのではないかと。ところが幕が開いてみると、エディット・ピアフがそこにいました。姿勢やしぐさ、すごく研究したのでしょう。でもものまねじゃなくて。歌は安蘭けいさんの声、歌い方なのだけど、ピアフが歌っている… 安蘭けいが歌っているけど、それはピアフそのもの。 これがお芝居の醍醐味なのかもしれません。登場人物になりきっているけれど、同時に生身の役者であり…うーん、うまくことばで説明できません。とにかく、さすが実力派だと感じました。 ピアフは悲惨な境遇に生まれ育ち、ずたずたになってもその歌はパワフルで、生きる喜びを全身で表現していて、全身全霊で歌った人だったのですね。ハンカチを持って行かなかった事を後悔しました。 家庭に恵まれず、数々の恋愛も長続きせず、特に、一番愛していたと言われるボクサーを飛行機事故で失った後、自分も自動車事故にあって、痛み止めに使ったモルヒネの中毒になるなど、波乱の人生を送っていたピアフが、晩年親子ほど年のは慣れた好青年テオ・サラボと結婚し、その理解ある父親と、同い年の母親にも受け入れられたことになんだかほっとしました。ピアフが病気になってもテオは忠実でしたが、ピアフは巨額の借金を彼に残してしまうことを気にしていました。ウィキペディアによると、その借金をテオはすべて独力で返済したそうです。 近くの席のかたたちが、「この人は実在の人なのよ」「えー、そうなの?」という会話をしていて、ピアフを知らない世代も出現しているのだなあ、と思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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