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中飯場でエネルギー補給&水分補給、トイレ(1回100円の補助金)を済ませてさぁ!出発
です。標高があるので日なたでも木陰に入ると涼しいので気持ちよく歩くことができます。 次は陣の助小屋までの長丁場です。13人は生徒を挟んで二手に分かれるような感じで目指し ます。 黙々と歩むK君、空手少女のTさん、「疲れた~」のA君の1班。大荷物のKさん、足に ハンディのあるN君は2班という隊列です。 2班には地元のベテラン登山家のK坂さん、80歳の後期高齢者登山家Hさんが付きました。 私は1班で相変わらず「疲れた~、もうだめだぁ~」のA君のお尻を叩きながら登ります。 足を上げないので一歩出して二歩目は左右の足が並んでしまい踏ん張りが利きにくく体勢が 不安定になるので、Mさんと私は 「A君 右 左、右上げる 左上げる!」 と声が枯れんばかりに掛け声をあげます。 リュックが重いのでつい重心が前にいってより一層辛い姿勢になってしまいます。かと言って 背筋伸ばしてと言うと反り返ってしまい後ろに重心が取られてしまい不安定さこの上ない 歩き方です。 大荷物のKさんは重さで気分が悪くなってしまいK坂さんがご自分の荷物を後ろに、Kさんの 荷物を前に担ぎ登ることになりました。 30分ほど歩いては5分ほど休んでまた出発です。歩みが遅いので後から来る登山者に道を譲り ながら見晴台ペースでのんびりぼちぼちと上がっていきます。 今年の白山は温暖化のためか8月のこの時期に高山植物は終わりの様相を呈しています。 2年前はこの季節にクロユリ、チングルマなどが咲き乱れていましたが、今年は高山植物の 山肌に圧倒ざれることはありませんでした。 どうにか陣の助小屋まで辿り着きました。私たちのほかにクラブツーリズムの中高年登山隊 の方も休憩されていました。空っぽになってしまったペットボトルに蛇口から白山の水を 補給します。冷たい水が身も心も癒してくれます。 陣の助小屋からはなだらかな傾斜の道になります。左手が山側となり進行方向に視界が開けて いい気分です。次第に雲が出てきて南側の別山を包みだしました。 高山植物からハイマツの群生に景色が変わりました。一面にハイマツに覆われていますが、 遠くから見ると草原のように見えます。 南竜ヶ馬場のキャビンが見えてきました。赤い屋根のキャビンが一面のハイマツの草原の 上に美しく建っています。 「ハイジが走ってきそうだね、おじぃさ~ん なんて言ってねぇ」 本日宿泊の南竜山荘ももうすぐです。 A君に「もうすぐ!」とハッパをかけて 「ほら!南竜山荘の赤い屋根が見えてきたでしょう!」 「え~… 赤い屋根なんか見えん」 「え~ 見えるじゃん 赤くて三角の屋根が見えるじゃん」 「見えん…」 A君は極度の近眼か?と心配したのですが 「オレンジの屋根しか見えん…」 う~ん 厳密に言えば赤じゃなくてオレンジに近いかもしれないけど普通に言えば 「赤い屋根」 だと思うのですが… そこが彼ら発達障碍ゆえのこだわりだと思って訂正しました。 辺りはそろそろ夕暮れて雲だか霧だかが山裾から駆け上ってきていました。 暗くなる前に山荘に着いてよかったね、と荷物を二階の二段ベットに置いて夕食となりま した。暖かいお味噌汁、ご飯、塩サバと質素でしたが疲れた体には何よりのご馳走でした。 山荘の消灯は8時です。到着時間が遅かったので食べてチョッとしたら就寝時間です。 今夜は霧も深くて星空は望めそうもありません。 明日のためにしっかり睡眠をとる事にします。私は直ぐに毛布に包まり速攻でお休みして しまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.07 12:18:43
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