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山小屋の朝は非常に早いです。4時半起床で準備をして5時には南竜山荘の受付キャンビン
で朝食です。いつもならキャビン前で朝食を取るのですが今朝は雨降り… キャビン内で の朝食です。時間が非常に早いので明かりもまだ点いておらずヘッドランプの灯りの下で 前日山荘で作ってもらった非常に質素なお弁当(米飯、小魚の佃煮、漬物、きんぴら等)を つつきます。 質素すぎてみんなイマイチ食欲がありません。Kさんはあまり食べられずかなり残して しまいました。いつもこの朝食は見晴台学園の生徒には不評です。しかし、こんなに超早立ち では山荘で暖かな朝食は無理です。いつも自分の好きなものだけを食べている今の人間には こういった体験は必要かもしれません。私たち大人も含め飽食の時代に生きているのでたま にはこういった満腹感から離れた体験も貴重だぁと思ったりもしました。 しかし、昼食は非常食のα米(各種の味のお楽しみあり)にお湯を入れて室堂で食べる予定 です。各自一つずつ昼食をリュックに入れて雨に中先ずは室堂を目指します。 α米のご飯1パックでは足らなくなると想定して余分に5パックほど作って私が背負って いきました。ほのかに背中が温かく感じます。 前日と同じ隊列で出発します。 レインウェアを着ているので動作が一層緩慢になります。雨が降りしかもA君を押し上げる ために写真どころではありません。 普段ならお花畑のエコーラインも靄って見通しがききません。右を見ても左を見ても真っ白 です。ただ黙々と上を目指して登るのみです。 天気が良いだけで気持ちはかなり軽やかで気分転換もできるのですがこの日はそんな事も できずにテンションを上げるのが非常に難しいのです。 室堂泊まりの登山者が下りてきました。 「頑張ってくださ~い。もう少しですよ!」 なんて応援してくれましたが、出会うたびに皆さんがそう声をかけてくれるのでA君は 「もう少し もう少しって 全然もう少しじゃない!」 とチョッと怒っていました。 確かに下りの方からの感じだとトントンと下りてくるのであっという間のように感じるん ですよね。 A君とすったもんだの末ようやく室堂のビジターセンターに到着しました。A君は必死で ビジターセンターが目の前にあることになかなか気が付きません。 「ほら 見えるでしょ!」 「どこ?どこ?」 「今度は見えんとは言わせん!目の前にあるじゃん!」 「おお~!見えた!」 ホッとして笑顔がこぼれているA君でした。 雨が降っているので山頂アタックはどうするのか学園教員の判断が待たれます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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