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テーマ:新米花屋の独り言(478)
カテゴリ:仕事のこと
とある親子のお客さん。
お母さんは60代、娘さんは40代。 お客さん「納骨のお花を作って欲しいんですけど」 さや「はい」 お客さんが大体のお花を選び「他に何を入れたらいいですか?」と訊かれたのでいくつか選んで、お客さんに見せると不満顔。 ありゃ、この組み合わせは気に入らなかったのかな? お客さん「これはいらないです」 さや「あ、そうですか。じゃ、これをはずして・・・」 お客さん「納骨なのでー」 さや「はい?」 お客さん「大体適当で安くしてください」 さや「・・・」 え?身内だよね?というか家族だよね? 多分おじいちゃんかおばあちゃんだよね? 適当で安く? でも、それでもお客さんはお客さん。 かなりスカスカながらもなんとか形にして見せると、もっと花を外したそうな顔。 娘さんも同じ顔。 お母さん、このお花は花だけどただのお花じゃないんですよ。 弔いの気持ちそのものなんですよ。 まぁ、私はただの花屋なので何も言えることはないですけれど。 弔いの気持ちをこめて作るだけです、はい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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