気象庁は10日、南米ペルー沖の太平洋赤道海域で海面水温が上がり、世界的に異常気象をもたらすとされる「エルニーニョ現象」が夏に発生する可能性が高いと発表した。発生すれば2002年夏以来。気象庁では「日本の天候にどう影響するか分からないが、エルニーニョは6カ月以上続く可能性がある」としている。米や豪の気象機関も、エルニーニョが起きる可能性を指摘しているという。同庁によると、ペルー沖の監視海域では5月の平均海面水温が基準値(過去30年の平均)を0.4度上回り、今後次第に基準値より高くなると予測している。過去の統計では、エルニーニョが発生すると夏の天候は(1)西日本(近畿-九州)で低温(2)西日本の日本海側で多雨(3)西日本の太平洋側と北日本(北海道、東北)、沖縄・奄美で日照時間が少ないなどの傾向があるという。(6/10 共同通信社より)
エルニーニョ現象の発生は、太平洋全域の海水温分布が変化し、これが気圧配置に影響を及ぼし、世界各地で様々な気候影響が現れる。日本での影響は現象の発生時に冷夏や暖冬になりやすく、また夏と冬に多雨となる傾向がある。ヨーロッパ南部での夏の多雨による河川の氾濫や、アフリカでの小雨による干ばつなど、エルニーニョの気温や降水量への影響は人間生活にも大きな影響を与えている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.06.11 11:00:52
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る