一口に「紅葉」といっても、植物の種類によって赤くなるもの、黄色くなるものなどがあります。では、どうして秋になると葉が紅葉するのかというと、実は、美しい紅葉は葉の中の複雑な化学反応によって起こっています。葉が緑色なのは葉の中に葉緑素があるからです。この葉緑素は光合成によってデンプンを合成しますが、寒くなると葉の付け根にある水分や養分が通る管が詰まり、葉に蓄積されたデンプンは糖分に変わります。カエデなどの場合、この糖分と葉に含まれる物質が結びつき赤い色素が作られるます。そして、秋には葉緑素は分解されて緑色が薄くなるため、赤い色素が目立つて、葉の色が赤く変わります。これが「紅葉」です。一方イチョウなどの場合は、赤い色素になる物質を持たないので、葉緑素が分解されて緑色が薄くなると、元々葉の中にあった黄色の色素が目立つようになり、葉の色が黄色に変わります。これが「黄葉」です。紅葉を眺めるだけでなく、落ち葉を手に取って見てみると、その形や色は1つとして同じものがありませんよね。そんな落ち葉を拾い集めて、作品を作ってみませんか。乾燥させた葉を押し花用のアイロンフィルムを使って圧着すると、押し葉のシートが作れます。又、木の実や小枝、籐(とう)などのつると一緒に、落ち葉でリースを作ってみるのも素敵ですね。「紅葉」「紅葉狩り」などは10月の季語です。紅葉を眺めながら、その美しさを俳句にするというのはいかがでしょうか。この時期の季語として、渡り鳥、小鳥、木の実、栗、桃、林檎、梨、柿、菊、新米、稲があります。(テポーレトクトク便りより)
日本には四季があります。そして各季節には色んな趣があります。暇をみて、野山を散策し、自然の気を浴びながら、俳句や短歌、詩そして自然の恵みで作品などを作ることもいいでしょうね。
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Last updated
2009.10.15 16:12:00
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