「プルートで朝食を」
かなり久しぶりに映画鑑賞に行きました。(永遠のモータウン以来かな・・・)銀座はなかなか遊びにも来ないのでいまだになじみがない場所ですが、銀座で映画と言えば、昔よく(今はなき)並木座に溝口健二や小津安次郎の作品を観に来ていました。監督はニール・ジョーダン「クライングゲーム」(Culture Club『The Crying Game』この曲がとても印象的)がものすごく面白い作品!だったので観に行こうと思い立ちました。「プルートで朝食を」の「プルート」は冥王星だそうです。The Rubettes『Sugar Baby Love』のイントロと共に映画は始まり、テーマ曲のように使われていました。この曲のように明るい基調の映画。音楽といえばヴァン・モリソンの「マダム・ジョージ」(だったよな?)が最高の場面で最高の使われ方!ヴァン・モリソンの歌声はホントにいい!ヴァン・モリソン/アストラル・ウィークス物語はアイルランドで孤児として生まれた青年(服装は女性。おしゃれです!)が実の母親を探しにロンドンへありがちと言えばありがちな自分探しの旅。前半は主人公の生い立ち(「もっと男らしくしろ」と言われたりして)と、周りの人達の説明などで退屈に感じましたが、後半は物語にどっぷりつかって、久しぶりの映画観賞を満喫。映画も小説も始まりがそれほど面白くなくても、終わりにかけて夢中にさせてくれるものは観て(読んで)よかったと思うものです。「クライングゲーム」ほどの物語の展開はないですが、さすがはニール・ジョーダンとうならせてくれました!「クライングゲーム」も「プルートで朝食を」も北アイルランド紛争が物語に関わってきます。最近のニュースではあまり取り上げられる機会が少なくなったみたいですが、アイルランドの人達にとってテロは決して遠くの出来事ではないのでしょう。「プルートで朝食を」オリジナル・サウンドトラック