ツール12ステージはロードレースの教科書
ツール・ド・フランス第12ステージはソレンセンが独走での勝利。ネット中継が止まらずに見やすかったのもあり、今大会で一番面白いレースでした。ソレンセンの走り方は、ロードレースの戦略という面でとても参考になるものでした。逃げ集団は七人ペッリゾッティ、山岳賞ジャージのエゴイ・マルチネス、ルフェーブルなど有力選手は、なんといっても今年のジロ総合三位であり大きなレースでの優勝経験も豊富なペッリゾッティ独走力、登坂力はこの中で抜けていてスプリントもある。ソレンセンは昨年のデンマークチャンピオンで自力はある選手残り20kmでソレンセンがアタック上手いと思ったのは、ペッリゾッティが反応できない位置にいるときに仕掛けたこと。レース後のインタビューでも、ペッリゾッティに注意していたというような話をしていたと思います。カルザティだけが反応し、二人での逃げに。この時点では、まだ早いのではないかと思いましたが、この勇気ある決断が勝利に結びつきました。残された五人もローテーションをして、差は10~15秒で縮まりも広がりもせず。残り10kmをきると差が10秒以下に縮まり、追走集団は視界に捉えたでしょう。吸収かと思ったのですが、残り5kmあたりでソレンセンがアタックし単独に。これもいいタイミングだったのではないでしょうか。一人の場合は自分のペースで走れるので一気に加速し、10秒以下だった差を20秒ほどに広げるのに成功。このまま二人では共倒れになるだろうから、出来るだけの所までカルザティを利用するという計算をしていたのではないかなと。カルザティは自分の力不足と思ったでしょうし、どうしても勝ちたければ先頭を引かずに七人の集団に戻ることも考えられますが、それよりは二人で逃げた方がいいというのは当然の判断(最後まで行って、二人でのスプリントなら勝利がどちらに転ぶかはわからない)その後、ルフェーブルやペッリゾッティが追走集団から抜け出しを図るが決まらず。そのままソレンセンが逃げ切り勝ち。もし自分がペッリゾッティだったとしても同じ走りになってしまったかなと。ソレンセンを吸収してからどう仕掛けようかと待ってしまったでしょう。結果が分かってからであれば、ペッリゾッティが勝つには差が縮まった時にブリッジを仕掛けてソレンセンに追いつく展開に持ち込めばよかったと思いますが、あくまで結果論。他の選手にとっても、前を追うのに脚を使えば自力に勝るペッリゾッティに有利になってしまうという難しいレースだったでしょう。アタックの切れ、タイミング、独走力・・ロードレースで勝つには、というお手本のような走りをソレンセンは見せてくれました。YouTube「Tour de France 2009 stage12 Tonnerre - Vittel 211,5km」人気blogランキング「自転車カテゴリー」へ本日の練習朝練30分15kmダモクレス昨日の暑さの中での練習で熱射病のよう。頭がズキズキと痛む・・左四頭筋と右腸脛靭帯をアイシング