|
テーマ:乳癌(20)
カテゴリ:乳癌日記
土曜日に退院してきました。11日に手術をしてから、1週間で管がすべて抜け、3週間の予定を2週間で退院できました。
といってもお腹を切っているので、まだまだ力が入りません。 元に戻るにはもっと時間がかかる気配です。焦らず回復に努めたいと思います。 さて、乳癌がわかった昨年の話の続きです。 ============================================ <2017年> 連休明けの5月10日、検査結果を聞きに行きました。 検査の時は女性の医師やスタッフさんばかりでしたが、このとき待っていたのは、提携先のY病院の男性医師です。それだけでドキッとしました。覚悟を決めて話を伺います。 検査の結果、3センチの腫瘤があり、確かに乳癌ですね。 ステージⅡの浸潤性乳癌です。 乳癌には浸潤性と非浸潤性の大きく2つのタイプがありますが、あなたのは、浸潤性の転移するタイプの癌になります。 タンポポの花に例えると、非浸潤性タイプは黄色い花だと思ってください。 花を摘んでしまえば転移の心配がなく、その後何の治療も必要がないタイプの癌です。 花を摘んだらそれで終わりの癌タイプ 一方、浸潤性タイプは綿毛のような状態のもので、種がどこに飛んでいくかわからない。 手術で花を摘んでも種が飛んで転移する可能性があるというタイプの癌です。 綿毛の種が飛んで転移する癌タイプ あなたのは、綿毛のタイプになりますので、手術後も何らかの治療が必要になります。 と、初めて聞く私にもわかりやすいように、言葉をかみ砕いて説明してくれる先生のお話は、 理屈としてはなるほどと頷きながらも、自分の体が癌になったという事実は宙を漂う話で現実味なく、どこか他人事のように聞いていた私でした。 周りで一緒に先生の話を聞いていたスタッフさんたちはどんな思いで私を見ていたでしょう。 ポーカーフェイスで淡々と説明を聞いていた私でしたが、実は頭の中では嘆き節が・・・ マラソンにエントリーしたばっかりだったのに・・・ エントリー代金3万円、もったいない~~~ どうして順序逆じゃなかったんだろ。 先にしこりに気づいていたら、エントリーしなかったのに・・・ 3万円、もったいない~~~ もったいない~~~~ と、エントリーした富山マラソンやホノルルマラソン、そのエントリー代金のことばかりぐるぐる思いめぐらしていたのでした。 なおも先生の話は続きます。 乳癌の治療を説明すると、 ①手術・・・大きく2タイプに分かれる ・乳房部分切除(+放射線治療) 大きさが2cm未満だと癌の部分だけを切除し、1か月間切除した部分に放射線を当てる。 ・乳房切除(+再建) 腫瘤の大きさが2cm以上だと乳房を全摘する。と同時に再建手術を行う。 ②ホルモン療法 女性ホルモン反応性が(+)だった場合、5~10年間飲み薬を摂取 ③抗癌剤治療 女性ホルモン反応性が(-)でHERタンパクが(+)のときに行う。 というのが治療の概略です。 ②、③については追加の検査を行ってからの判断になります。 で、あなたの腫瘤の大きさは3㎝ともうすでに大きくなっているので、部分切除は難しい。 癌タイプも浸潤性なので、僕は全摘手術を勧めます。 今は、乳房を摘出すると同時に再建も行えるので、手術が1度で済み、体の負担は軽いと思います。 どうされますか? 手術をするとなれば、6月の中旬か、7月上旬が今空いていますね。 手術ですか・・・ わかりました。じゃ、全摘手術でお願いします。 でも日は職場に行って予定を見てみないとちょっとわからない。 後から連絡するのでもいいですか? と、冷静さを保ってなんとか答えた私。 その私に先生は、 僕は、こういう話を毎日何人もの人に話してるんですよ。どの人もみんな必死ですから、手術の日も今は空きがあるけど、すぐに埋まってしまう可能性はありますから、もし手術を受けようと思うんだったら、早く連絡してください。 そうだよね。癌なんだもの。必死になるよね。 と、改めて気が引き締まったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.06.25 16:23:55
コメント(0) | コメントを書く
[乳癌日記] カテゴリの最新記事
|