|
カテゴリ:カテゴリ未分類
すでに大昔の慣習のようだが、
金沢では長男が生まれると、実家から 五月人形と鯉のぼりの他に「天神堂」という ミニチュアの神社がお祝物として贈られた。 天神堂は幾つも鳥居が建ち、 境内には幟旗や狛犬、灯ろうが並び、 大屋根の社には神主さん?が鎮座しており、 細部に彫刻が施された木製の精巧なキットだ。 ちなみに菅原道真を祭った神社であり、 家を継ぐ嫡男は頭の良い子に育てよといった、 ちょっと封建的な思考をもった代物と思う。 本家の兄(長男)には男の子がおらず、 また、正月だからとこれを飾って楽しむ趣向もなく、 縁があったか、実家のものを僕の家がいただいたのだ。 毎年大晦日の晩に父がやって来て、 これを僕と二人で組み立ててから そばと正月料理で一杯やるのが10年程前の 我が家の恒例行事だったが…。 天神堂は、以前は左義長の1月15日には仕舞っていたが、 長男の時と同じく、受験年の今年は無理をしていただいて 昨日まで次男のことを見守っていただいた…。 結果はともかく、人形や鏡などを 一つずつ新聞紙に包みながら 必要な人生経験を与えていただいたことに お礼を申し上げた。 この天神堂はすでに所々いたみも激しいが 機会を見つけて何とか細部を修理しようと思っている。 父がそうしてくれたように、いつの日か僕も孫たちに 天神堂を造ってあげたいと願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月20日 10時11分18秒
コメント(0) | コメントを書く |
|