英語の発音は難しくない!
英語の発音のルール(フォニックス)について
小さいときからネーティブの発音になれましょう!!うちの英語教室はネイティブが教えます!!・・・例の、悪徳商法でつぶれてしまった某英会話教室のキャッチフレーズが耳元をちらつきます。
ネーティブの子どもが、母国語として身につけるのならともかく、週一度50分程度のお遊びで、発音が身につくものではないのだけれど、ついつられてしまう。やっぱり、日本人は外国人に弱いらしい。
英語の発音と綴りの関係には、その90%をカバーするルールがあるのです。
そのルールのことをフォニックスと呼びます。
そのルールを身につければ、90%の単語はきちんと自信を持って発音できるのです。あとは、10%を例外としてつぶしてゆけばよい・・。英語は音声言語なので、きちんと発音出来るということが、とても大切な要素になります。その点、日本語は音だけでは伝わりにく、漢字をみてはじめてきちんと意味がわかるという要素が強いのです。
フォニックスはまた、綴りのルールでもあるわけで、ネーティブのこども達を悩ませるスペリングも、フォニックスを身につけることで、かなり楽にクリアーすることが出来ます。だから、イギリスでもアメリカでも、英語の教育の出発点はフォニックスなのです。これはだいたい幼稚園の課程で身につけているようですが。
日本の大学の英文科では音声学としてこのフォニックスにつながる事を学ぶわけですが、英米文学には数十単位用意されていても、音声学にはたったの2単位しか用意されていないのが実情で、しかも、音声学の研究ではなく実用的な音声とつづりについてのアプローチはとても少ないのが実情です。
英語の先生方の、自主的な研究活動で、このフォニックスを学校の英語に少しずつ取り入れられて来たのですが、相変わらず文部省のカリキュラムの主体は日本独特の役に立たない受験英語なのは残念なことです。
知らない単語でもとにかく読めること、が基本なのです。
たとえばcapはキャップcapeはケープ。この違いもフォニックスのルールの一つなのです。このcapeのうしろのeはマジックeとよばれます。マジックeが後ろについた単語は原則として、その前の母音が、アルファベット読みになります。
aはアルファベット読みではエイなのでkeipという読み方になるのです。
マジックeの仲間にはちょっと見ただけでもこんなものがあります
cake take lake late snake stake bake make made late smoke bike pikeside site rake tube cube poke joke spoke stoke note
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・etc.
フォニックスをマスターすると、知らない単語でも基本的にはよめるようになります。音として読めるようになることが単語を身につける基本です。フォニックスが読めるようになると、絵本も読めるようになります。
日本語で本を読むために、漢字の読みが不可欠なように、英語で本を読むためには、この規則を身につけることが前提です。ネイティブの子どもの中には、幼稚園でフォニックスを覚える前に、自然に絵本を読んでもらう中で自然に身につけてしまうこともあるかも知れません。日本人の子どもが文字を自然に覚えるように・・・。でも外国人が英語の世界に入ってゆくためには、このフォニックスという道具はどうしても欠かせないツールなのです。
そして、母国語を身につけるためにも、外国語を身につけるためにも、最も大切なのが、自由な読書の量なのです。その意味で、フォニックスで英語を読めるようになる、漢字が読めるようになるということが、その後の学びの土台となる大切な要素なのだと思います。
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