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2008年02月15日
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カテゴリ:カテゴリ未分類

ソフィーの世界2

 ソフィーの世界は、日本語版でも大変な人気だったらしい。

 「今時、本だってめったに読まないのに、え?何?テツガク?」
というティーンズが多いだろうに、なぜか、すごい人気だったのだという。

  「驚異の念・・タウマゼイン」が哲学者のパトスだといったのはプラトンだけれど、哲学なんて大仰な名前をつけなくても、日々の学びの中で「これぞタウマゼイン!!」といえるような、感動に、それほどにも出会えていない・・ということなのかもしれない。

 この世の中は、まともに真摯に何かに格闘する・・そういう人生の醍醐味を拒否する空気が蔓延している。本来だったら、まともに、真正面から自分の人生に立ち向かう熱い思いに満ちているはずの若者たちが、力を出し切って本気で生きるということをいかにもばかばかしい、くだらない徒労であるかのように感じさせてしまうのは、当のティーンズよりは、むしろ大人達の責任なのだろうと思う。

 もっとも、嫌な勉強を押しつけられて、競争競争でやっと大人になってみたら、派遣やフリーターなんて非正規の使い捨て労働ばかりで、まともな仕事につくのがとんでもなく大変な、困難に満ちた時代なのだ。彼らは、どこに自分に人生のあるべき道を見出してゆけばいいのだろう。

 学ぶこと、働くこと・・どちらも人間が人間らしく生きてゆくために不可欠なものなのだけれど。その、どちらにも、今は問題が山積している。

 哲学なんて言うと、
 
「いかにもかび臭く、わかりにくいこんにゃく問答を繰り返していてわれわれの生活に関係ないじゃない・・」
 なんて声が聞こえそうだけれど、
なんてことはない、自分の頭で、自分の人生や、自然や社会のありように疑問を持って
「これって何なの?ふしぎだね?おもしろいね?おかしいね?」
と考えればそれがテツガクなんだ。

 だから、本来誰の精神の中にもその人のテツガクがある。ただ、同じような脳みそを持って生まれてきても、ものを考えるトレーニングが出来ていなければ、自分の頭を動かし、活用する技術を身につけられないのだ。人生の、人間の
探究をするという意味では、テツガクは学びの中の、学びといっても良い。

 ヴィクトール・フランクルが言うように、私たちは誰でも
「なにか意味あることをしたい」「なにか世の中に役立つことをしたい」
と思いつつ、それを模索しつつ、その思いがなかなか充たされない。そのことが、現代人の苦悩を深くしているのだという。

 哲学史なんて言うと、いかにも今の暮らしには役立たない古くさい学問のような印象を持つ人が多い。特に、現代は実際にビジネスに(金儲けに!)役に立つノウハウばかりを求める傾向が強い。そして、そのノウハウやツールを金儲けのために売りまくる・・それを現代の成功・・とよぶ・・そんな風潮の中で、人間を見つめる、人間の社会を見つめる、人類の行く末をみつめるそんな哲学・・人間性の哲学・・が今こそ求められている。

 一方で、教育?!の現場では、知識の詰め込み競争ばかりが横行して、人間不在、哲学不在なのだ。

 教育ばかりではない。医療現場でも、検査データや病気、臓器の不調ばかりが問題にされて、医療の側にも患者の側にも人間性が不在なのだ。

 それは、社会全体の疾病なのだろうと思う。

 温暖化・地球環境の破壊等で、物理的に生態学的に、地球は危機に瀕している。そして、人間は人間性を失った社会システムのために、大切なものを失いつつある・・・。そんなことを直感的に、多くの人が感じているから、「ソフィーの世界は」静かだけれど、大きなブームを呼んだのかも知れない。

 現代人の有り様を振り返る鏡として、ティーンズのみならず、大人達ももう一度
ソフィーの世界をたどってみることは、有益な気づきをあたえてくれるかもしれない。

    「ひと塾リベラ」

info@lumoscoaching.jp

 

 

 






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最終更新日  2008年02月15日 21時06分01秒
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