共和党の敗北で、どう変わる?
中間選挙の結果アメリカはどう変わる?ブッシュは今回の選挙結果を見て、ラムズフェルト国防長官をすぐ更迭した。上院、下院でのイラク問題の責任追及をかわす意味もあるのだろう。14万人の兵士を送り込んでいるイラクから撤退する無責任な事はできないし、すでに2,800人もの犠牲者に報いるためにも、それなりの成果を出さなければ、この戦争の意義がアメリカとして成立しないのである。これは政権が変わろうと世界が見つめるアメリカの責任なのであります。しかし、残すブッシュ政権の2年間はレームダックさながらに今までの政策を粛々と遂行していくことはブッシュにとって、孤独で辛い作業になるだろう。唯、共和党の自由貿易を是とする世界各国との通商から今度は一転して民主党の保護貿易主義の政策が主流になることは目に見えているので日本の産業界は要注意である。ブッシュと小泉の仲の良さで、すいすいと問題もなく行われた通商もこれからはすんなりと行かなくなることは日本の政府も業界も覚悟しなくてはならない。例の日本車バッシングなどの事件はまだ記憶に新しいことであるように貿易不均衡に対しては厳しい跳ね返りがあることを、日本の産業界は注意すべきであろう。安倍政権も今までの対米軸のようには行かないことを覚悟していち早く世界の中で中立的立場でものごとを考えるよう自立的外交を目指すべきであります。しかし、これは日本政府にとってアメリカ離れをするいい機会でもあることは間違いないと思います。