押し詰まりました。
年末31日は「押し詰まりました」と言うんですね。いや、そんなこと 言わないでと2016年は頑として突っ張っています。まだ一日あるのだ から2016年をじっくり味わってって・・・ 日記帳をパラパラめくり返してみると今年もいろいろありましたです。 お正月はバラエテイのバカ番組ばかりなので桂枝雀さんの落語を一日 パソコンで見ていた日がありました。 テレビが普及してからは別ですけどラジオの時代、落語は嫌いじゃあり ませんでした。テレビになってからはこの桂枝雀さんがとりわけ好きで 彼の演目は殆ど見ています。高座に上がると少し経つと羽織を脱いで始 まります。扇子と胸元に入れた手ぬぐいが小道具になって高座の座布団 狭しと左右前後に身体を使って動きます。しゃべりは立て板に水、よく もまあ忘れもせず言葉を覚えているもんだといつも感心する。 今でもパソコンの「お気に入り」には”桂枝雀”がありいつでも見られる 様にしてあります。明日からの新年も芸能人のバカ笑いを見ないで枝雀 さんの品のいい笑いを見聞しよう。 日記帳のメモ欄に書いてあることは何回か披露しました。 「人生長居は無用」功なり名を遂げたその道の達人が言うとサマになる 言葉です。私みたいな凡人が言ってみたとて、あ~そう、そんなら早よ いっちまいなって言われるだけだ。もう十分生きて楽しんだからそろそろ 人生にお暇(いとま)してもいい頃だと然るべき人が言うと成る程なあと 実感が湧くもんだ。永六輔さんとか大橋巨泉さんなど、やしきたかじん氏 なんかはその通りかも知れない。 今年面白かったのは「プレパト」という番組の”俳句”部門。ここに出て来 る夏井いつき先生が凄くて面白かった。他に生花や料理の盛り付け絵画も あるが何と言ってもこの俳句の部門が面白い。 出演者にあらかじめ季題を与えて俳句を作らせてそれを番組で評価するの である。この夏井先生の毒舌と鋭い評論そして修正が素晴らしいのだ。 当意即妙と言うか機知機転、臨機応変な対応は見ていて気持ちがいい。 相当な国語力と見たがやはり前身は学校の教師だった。 こういうエスプリの利いた番組をテレビ界はどんどん作ってもらいたい ものである。 「和風総本店」という番組もいい。日本の職人の世界をじっくり追い紹介 してみせる番組、貴重である。日本には古くは徒弟制度なるものがあり今 でも形を変えて存在するのだろうがだんだん先細っているのは間違いない。 ドイツには似たようなマイスター制度というものがあり職人の技術を今も 継承して国がそれをバックアップしている。 日本の中小零細企業の中には多くの分野でそうした職人がいて製品を作って いるが多くは後継者が途絶えるのが多い。 これに似たような番組で海外の外国人で日本文化に精通しているが来日する 機会や費用がない人。そんな人を番組が招待しその分野の職人の家を紹介し て何日か寝食を共にして体験を与える番組、これも大変興味のあるものだ。 織物染物の分野、漆塗りの職人、和包丁の職人などさまざまを紹介する。 あるいは先進国のその道のエキスパートを何人か日本に招待し日本の同分野 の先進実態を見せる番組。日本が如何に進んでいるかを如実に見せて彼らを 驚愕させるのも面白い。例えば回転寿司業界で器械がにぎるニギリズシとか。 鉄道業の運営実態もどうして過密ダイヤを時間通りに動かすかなど。 また、「こんなところに日本人」という番組では南米の国々やアフリカなど の辺鄙なところに住んでいる日本人を訪ねてどうしてここに居るのかなどと 数奇なその人の人生を紹介したりする。これも新鮮味があり面白い番組だ。 日本では「所さんのダーツの旅」がいい。それもこれも現地、地方の素人が 素朴でそのままの姿を紹介されるから鮮度がいいのだ。同じ様な番組でN〇K 「家族に乾杯」があるがもう鶴瓶のキャラがうるさくて厚かましすぎて飽きた。 あんな出たがりのヨタヨタのハゲを出さなくとも若手で気の利いた者を出せ ばいいのに、あの番組は何を言おうとしているのか、ローカルの素朴な味を 出そうとしてるのではないのか。我が物顔の芸能人は要らんと思うが。 テレビの番組紹介になっちゃったが今年はいい加減に芸能人のひな壇トーク やゲーム遊びを写すのやら止めてほしいものだ。百害あって一利なし。 ※どなたか教えて下さい。第一行目の2文字がどうしても突き出るのです。 どうしたら修正できますか?