ジャガイモ思考~(・∀・)
このところブログのテーマが思い浮かばなくて難渋している。そんな時、 食べ物の話にすれば結構スイスイと書けるようである。昨日はコロッケ のことを書きました。コロッケにもジャガイモは大事な役割をするから 今朝はそれをテーマに書いてみたい。 私にとってジャガイモは敵(かたき)のようなところがあるのです。 それは戦中戦後北海道でジャガイモとカボチャが主食だった時期があった からです。極め付きはジャガイモの水団(すいとん)。薄い鉄板にクギで ランダムに1cm間隔で穴を沢山開けます。ウラを返すと穴の出っ張りが 沢山できるのです。その鉄板に木枠をはめればジャガイモおろし器が完成。 下にボールなど入れ物を置き下ろし器でジャガイモを擂るのです。10~20 個ほど・・・そして器に溜まったジャガイモおろしを片手で絞って団子に するのです。そいつを菜っ葉などを入れたお汁の中に放り込んでいく。 ジャガイモはデンプン質ですから固まって団子になります。それが主食だ った期間がかなりの間ありました。 ジャガイモの原産地は南米のペルーの高地と言われる。痩せた土地でも育 ち、栄養価もまずまずで「貧者のパン」と呼ばれ世界の貧者を飢餓から救 ってきている。北海道は寒冷地である、今でこそ農業大国みたいになって いるが過去には冷害の繰り返しだったのだ。でもジャガイモだけは冷害で も平気、高地栽培でも山岳地帯でもOK,小粒でもそれなりのジャガイモは 産れたのである。 今おふくろの味と言えば「肉じゃが」と言われる。私なんかそんなに美味 いかな~、と思う。それは一つには過去のトラウマが左右しているからな のは分かっている。それからフライド・ポテトなるもの、マックでもKFC でもサブで欠かせないツマミになっている。私の友人にも高級中華料理店 「王将」に行くと必ず「ポテト・フライ」を所望するご仁がいる。 作家の武者小路実篤氏は色紙に好んでジャガイモとカボチャの絵を書いた。 「君は君、我は我なり、されど仲良き」と。「馬鈴薯よ、馬鈴薯よ、汝、 土中にあってがんばる者よ、大地の滋味を集めてがんばる者よ、汝は見ら れん為にあらず、生きんが為にあるなり・・・実篤