11月晦日(つごもり)
今日で11月も終わりになります。その月の末日を晦日(かいじつ=つごもり) と言いますね。12月の31日だけは大をつけて大晦日(おおみそか=おおつご もり)と言います。因みに一日を朔日(さくじつ)と呼びます。明日からは もう師走12月になります。疾いですね~、2018年ももう余すところひと月 になりました。 おいおい、今頃そんな言葉を持ち出して・・・と言う勿れ。とうるさいお人が いるかも知れない。私は今、藤原正彦氏の「祖国とは国語」の本を読んでいま す。先生は小学校で英語やパソコンを教えるより国語や九九をしっかり教えな さい。国語の勉強を通して勇気とか誠実、正義感、慈愛、忍耐、礼節、惻隠、 名誉と恥、卑怯を憎むなど武士道精神に由来するかたちや情緒、感動を学ぶべ きである。残念ながら今の教育は正にそれに逆行していると嘆いておられる。 私は先生の考え方に賛同しているのです。先生はご存知と思いますが作家であ った新田次郎氏が父、同じく作家の藤原てい氏が母の間に生まれた東京大学卒 の数学者で、御茶ノ水女子大の名誉教授でおられる人。ベストセラーであった 「国家の品格」を書いた人である。 面白いのは作家の両親の下に生まれたのに数学者であることですね。アメリカ に4年、イギリスに1年の留学経験をもつ国際人であります。 先生の紹介が長くなりましたからこれくらいにしておきますが、国際人として の先生が国語(日本語)を如何に重要視しているか、私も日本人のはしくれと してホントにそう思います。 それと大事なことは日本の歴史を知ることと日本の文化についての知識も大事 だと思います。日本を好きになる外国人の殆どは日本の文化を学びたい、親し みたいという願望が多いですね。剣道、合気道、空手、柔道などの武道を学ぶ 外国人も多いしお茶の道に興味を持ちその道に入り込む人もいます。また日本 料理に心奪われ京都の料亭などで修業をして日本料理人を目指す外国人も多く なってきました。 日本人がフランス料理やらイタリアンに魅せられて当地に弟子入りして料理を マスターし帰国して日本に店を開くという相互乗り入れの状態にもあります。 日本の文化には外国人にとって、侘び、さび、無、おもてなし、奥ゆかしさ、 自然との調和(枯山水)等々2000年以上に亘る独特の文化が横溢している。 異文化の体験先としてこんな素晴らしい国はないであろう。 人は親切だし、街はどこも清潔だし、あらゆる生活用品が安く手に入るし、 最先端の交通網が広がっているし、食べるものは世界中のものがあるし、 日本中どこに行っても不便さは感じられないし、多分不足に思うのは言葉の 問題だけであろう。これだって2020年のオリンピック迄にはスマホにダウン ロードすれば出来る通訳ソフトが広がることだろう。