褒めることの効用!
褒められて悪い気はしないものです。人間、なかなか相手のことを褒める ことをしないものです。褒め惜しみ。 知り合いの女性が髪の形を変えて チャーミングに見えた時とか、よく似合う洋服を着て来た時とか、それと なく褒めて上げると女性は嬉しいものです。そして褒めてくれた人のこと をずうっと覚えているものです。「髪の形を変えたんだね~、よく似合っ てるよ」「その洋服、色の白い君にぴったりだね」 その点では日本人は下手なんですね~、一番上手なのはイタリー人。彼ら は女性と見れば兎に角褒める、煽てる、感嘆する。そうして我が物にする のですね。その後、釣った魚に餌はやらぬかどうかは知らないが、兎に角 褒め上手な人種ですね。あのジェローラムさんを見ているとよく分かる。 現代人は悪口や批判をするのは上手であるが「殺し文句」はなかなか言え ない。 歯の浮くようなお世辞やヨイショではなく、真っ当に褒めるのは 先ず聞かない。難しいのでしょうね、言い方がね~。 亭主は妻を、妻は亭主を、親は子を、子も親を褒めたほうがいいと言う。 我が家はそれはやりにくいかしてやりませんがね、アメリカなんぞでは 平気で日常茶飯事でやっているようです。あれは多分親子とはこういう もんだと言う親子関係の歴史的な”慣れ”なんでしょうね。兎に角我が子、 我が親を褒めるでしょう? 日本人は歴史的慣用的にやりませんね~。 日本人独特の美学で、”言わんでも分かるだろう、分かるはずだ”と言う。 入院中の女性が回復期になるとお医者さんによっては褒めるらしいです。 「今日は顔色がいいじゃない?病み上がりの感じできれいですよ・・」とか。 そうするとその患者さんは一所懸命お化粧して、心なしか回復に拍車がかかる そうです。その気になって元気が出るのですね~・・・ その人にやる気が出る、とか気分がよくなるなどの効果があるなら「褒める」 ことはいいでしょうね。褒められて誰しも悪い気はしませんから・・・ よく言われるのは、その人間の長所を褒めて上げる、欠点には目を瞑ると言う やり方です。あの大リーグのイチローを育てたのは故人の仰木彬監督でした。 鈴木イチローが高卒でオリックスに入って来たとき打撃コーチだった巨人軍出 の土井正三がイチローのスイングを直そうとした。ところがイチローは言う事 を聞かなかったという。 その後イチローは仰木監督の下であの独特な振り子 打法で大成していったのである。 名伯楽の仰木彬監督は亡くなってからもイチローは恩師として慕っていた。 選手が持つ特性特徴を生かした打撃をさせること。人間はクローンではない から画一的な理屈で大成できるものではない。唯、球を捕えるポイントだけ は外さないようにして(身体の中心より前でさばく)あとは自分で自分を磨く ことだ。阪神の大山などは前でさばけてない。捌けたときはいい打球になる。 それをヘボコーチの浜中は見て指導していない。お前はコーチ辞めろ! そんなもんである。我が阪神のダメコーチ諸君。自分の下手な理屈を押しつ けるな。選手の長所を押し出させ、欠点には目を瞑れ。そして褒め殺しの 手前まで褒め倒せ。而して結果が出れば言う事はないだろう。