新庄剛志監督について・・・
今の時期だから私の予想を述べたいと思う。結論的に言うと、私はそんなに いい結果を出せないと考えている。監督というのは余程の深謀遠慮が要るし、 忍耐も要るし、ひらめきも要る。それに何よりも一軍を率いる統率力が要求 される立場である。 日本ハム球団が突然、新庄剛志氏を監督に指名したのは、いつにかかって、 彼の人気と意外性にあると思っている。日本ハムで現役を辞めてから、何を 思ったのか彼は長い間タイのプーケット島に移住して好きな生活をやってい た。大方は怠惰な生活の情報しか聞こえてこなかった。特別な目的もなく、 唯、観光地で好きにのんびりと過ごしていたとしか思えない。 そうして蓄えを使い果たして日本に舞い戻り、48才でプロ野球に再挑戦しよ としたのである。結果はどこの球団も手を上げなかった。それが、何を思っ たのか日本ハムが監督に採用したのである。そしてその後のメデイアのフィ ーバーはご存じの通りだ。 私は2022年度の日本ハムは最下位だと予想している。理由は選手層の若さ、 それに監督の采配が上手くいかないことである。奇をてらった作戦、用兵等 で試合に勝っていけるほど甘くはない。偶には成功しても長続きするもので はない。唯、意外性があるから人気はそれなりに出るだろう。しかし野球は 勝負であるから勝ち星を重ねなければならないのだ。それは恐らくムリだと 思うのである。パ・リーグには昨年の覇者オリックス、ソフトバンク、楽天 イーグルス、ロッテオリオンズ、西武ライオンズと歴戦の猛者がひしめいて いるのだ。そんな中で小手先で若い選手主体に奇を衒っても、勝ちに結びつ かないし、長いペナントレースを勝ち抜けないだろう。 折角期待しているファンに水を差して悪いが、新庄剛志監督の寿命は長くて 2年、ひょっとすると1年未満で終わるかも知れない。昨今の新庄監督のやり 方はあちこちから専門家を呼んでコーチとして選手達に指導してもらうのは これ迄にない斬新な考えで悪くはない。唯、組織としてスタッフがいる以上 は組織を機能させるのが優先だろう。すべてトップダウンで決めるのならば 組織は不要なのである。新庄監督は組織運営が出来ないタイプで、必ず組織 間で軋轢が起こる筈である。無能な長なら続くが有能な長ならば、彼のやり 方は受け入れられないだろう。私はそう思って見ている。