徒然なるままに

人はなんと醜いのだろう。

そんなことは知っていたつもりだけれど、
この日改めて実感してしまった。

塾だ。

金曜の日記をさかのぼれば分かると思うけど、
俺は今まさに、リストラ対象者なんです。

俺のエゴ。
経営のエゴ。
生徒のエゴ。
生徒の親のエゴ。

全てがぶつかり合う。

醜い。


俺が生徒に押し付けてきた基本的方針は
少なくても今のTPOでは適切でないことは分かった。

しかし、そこにエゴを持ち込まれるのは腹が立つ。

経営者が塾の経営を考えるのはいい。
理念なくして教育に携わる経営者。
末期症状が出てから俺への指導を始める経営者。
目に見える結果を出さないと首にすると脅す経営者。

生徒が楽しく勉強するのはいい。
努力なしで成績が伸びないと嘆く生徒。
楽しくないとやる気が全くでない生徒。
与えられる餌を待っているだけの主体性のない生徒。

親が子供のために投資するのはいい。
塾に行かせているのに成績が伸びないと嘆く親。
自分の指導力不足を学校・塾に転換する親。
時代の流れを理解できていない親。

そして、俺も。

俺が生徒の幸せを考えるのはいい。
理想ばかりで現実を見ない授業。
長期的視点ばかりで短期的な効果をあげない授業。
根本的な解決を望み、表面的には効果のない授業。

きっと、何か、もしかしたら全てが間違っている。

激しい嫌悪感。

バイト後に経営者と話した。
どこまでが事実か分からない話をされた。

何が事実で、どれが付随して出てくる妄想か。
それすらつかむことが出来ない。

言いたいことを全て言われた。リストラ予告もされた。

俺には、自分が信じてきた理念があった。
それが潰された、迎合しろと言われた。

悔しかった。

自分のエゴが許せなかったし、外部からのエゴも許せなかった。


帰りの地下鉄。
吐き気が止まらない。失神しそうだった。

家に帰りたくない。

しかし、帰る場所が他に無く、酒を飲む気にもなれず家路へ。

最悪の気分。

そんなＲＮさん電話したら助けてもらった。
電話しながら溢れる心の膿が止まらなかった。

いつ振りだろうな、自分の事でこんなに泣いたの。