カテゴリ:音楽
最近、j-popがつまらなくないですか?
10年前のヒットチャートをにぎわせていた曲と現在を比較すると、音楽をかじっていたものとしては落胆せざるを得ません。 ジャズ寄りのAORが好きな者として、単調なコードとつまらないメロディーが増えて、大人が聴くに堪える曲がすっかり減ってしまい、最近かろうじて聴くのはchemistry、中島美嘉ぐらいです。 小室哲哉がトランスをやっていると聞いて、j-popに全く期待できなくなりました。 和製AORと言えば、山下達郎、角松敏生、崎谷健次郎が私的ベスト3で、洋楽なら絶対にデヴィッド・フォスター系なので、ここのところ彼らのCDをよく聞いていました。 しかし、本来ジャズピアノが一番好きなので昔のCDを引っ張り出して聞いていましたが、大好きなチック・コリアだけではちょっと寂しいよねと思っていました。 現在のジャズやポピュラー音楽はクラシックが発展したもので、その原点は当然クラシックにあります。 私は楽典や歴史に詳しくないので詳細は他の方にお任せするとして、現代のクラシック作曲家で最もジャズ寄りなのはカプースチンだと思います。 ニコライ・カプースチンはロシアのジャズピアニスト・作曲家で、曲は当然ジャズ(^^;)なのですが、音の構成がかなりクラシックっぽいのと、調性がきちんとある曲が多いので、安心して聞くことができます。 調性があるとは、キーは何調の音かが分かることだと思ってよいでしょう。 最近の現代クラシックは無調と呼ばれるキーが不明・長調か短調かも分からない灰色の音楽が主流なのだそうで、なんだか前衛的なジャズのようです。 カプースチンは1937年生まれで、現在はステージピアニストとしての活動を終えて、作曲とレコーディングで活躍されているそうです。 CDや楽譜は入手が難しく、一部の人達が輸入した楽譜とCDを頼りに愛好していたようですが、2004年末に2冊の楽譜が発売され、知名度が高まりました。 現在、国内で入手可能な楽譜とCDは以下の通りです。 (CDは他にもいろいろあります) (楽譜) ・カプースチン8つの演奏会用エチュード作品40―作曲者自身による監修・運指 全音楽譜出版社 2205円 http://www.rakuten.co.jp/withmusic/811300/#683020 ・カプースチン24のプレリュード作品53―作曲者自身による監修・運指 全音楽譜出版社 2520円 http://www.rakuten.co.jp/withmusic/811301/#683021 (CD) ・自作自演集「8つの演奏会用エチュード」 ASIN: B00067SUM2 2500円 ・24の前奏曲 ASIN: B00067SULS 2500円 CDはカプースチン自身が演奏しているため、レア度が非常に高いと思います。 8つの演奏会は特に有名なようです。 実際に聞いてみたいという方は、こちらのHPの"エチュード「間奏曲」"を聞いてみられるとよいでしょう。 アマチュアの方ですが、非常に上手な演奏をされていらっしゃいます。 http://homepage1.nifty.com/iberia/cyberconcert.htm oggファイルなので、専用のプレイヤーが必要です。 こちらでダウンロードすることができます。 http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/art/se174814.html この「間奏曲」を聞いて、すっかりカプースチンの虜になってしまいました。 スイングのゆったりしたリズムに乗り、ジャズらしくコードは複雑にもかかわらず調性があり、「人生って捨てたものじゃないよ」と励まされているような気分になりませんか? ピアノを弾くことが出来る方は、是非楽譜を購入して挑戦してみられてはいかがでしょうか。 人前で披露すると人気者間違い無しです(^^)。 私も楽譜を購入して練習に励んでいますが、後半は一番苦手な奏法・・・もう一回ツェルニーを練習しなければ(´・ω・`) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年01月11日 01時32分32秒
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