カテゴリ:音楽
1980年代と言えば、歌謡曲からニューミュージック、j-popへ移行して、使用される音源にFM音源などの打ち込み音源が出回り始めた時代です。
音楽シーンは多彩で、歌謡曲、j-popともに大変レベルが高くて、楽しい時代でした。 今の音楽シーンときたら、嗚呼・・・ その中でもっとも有名なアーチストの一つが「オメガトライブ」だと思うのですが、いかがでしょうか。 オメガトライブとは、音楽プロデューサーの藤田浩一が企画したバンドというかプロジェクトで、ギターの高島信二、キーボードの西原俊次以外のメンバーを変えながら、活動しています。 現在は休止しているようです。 ・1983~1985 杉山清貴 & オメガトライブ(ボーカル:杉山清貴) ・1986~1987 1986オメガトライブ(ボーカル:カルロス・トシキ) ・1988~1991 カルロス・トシキ&オメガトライブ(ボーカル:カルロス・トシキ) ・1993~ Brand New Omega Tribe(ボーカル:新井正人) オメガトライブは、洋楽ファンが聞くに堪えることができる、良質の和製AORの名曲を、世の中にたくさん送り出しました。 メンバー自体が作曲を行っている曲もありますが、ほとんどは職業作曲家が書いた曲で、レベルが非常に高いです。 杉山清貴では林哲司、カルロス・トシキでは和泉常寛がメインの作曲家です。 杉山清貴が西海岸系を意識したAORであるとすれば、カルロス・トシキはアーバン・シティポップス/ブラックコンテンポラリーを意識したAORであると言えます。 どちらがよいかは好みで分かれると思いますが、概してカルロス・トシキの楽曲はフュージョンよりの難解なコード進行が多いと思います。 そのため、一般的には杉山清貴の音楽に人気があるのではないかと思います。 杉山清貴のボーカルは結構直線的で、表面上は甘い印象を残しますが実は結構シャープな歌声で、技巧派でもあります。 ソロになってから、さらに技術に磨きがかかりました。 対してカルロス・トシキは、崎谷健次郎を上回るクリスタルボイスで色気があり、楽曲のおしゃれなアレンジとの相乗効果で、上質のAORになっています。 本人が日系ブラジル3世だったことから、ポルトガル語のコーラスや発音のよい英語の歌詞が新鮮でした。 (ブラジル人って英語が得意なのかな?) 1986オメガトライブではたくさんのヒット曲を飛ばし、カルロス・トシキ&オメガトライブになってから、中盤以降にフェードアウトをしていきました。 本来の売りであるAORが受け入れられなくなったからかな?よい音楽が売れるとは限らないからだと思いますが、残念な話です。 角松敏生、崎谷健次郎などのAORもセールス的に落ち込んで行った時期です。 一般志向になってから、つまらないなーと思っていた1991年に解散しました。 その後のカルロスは、ソロで活動した後に故郷であるブラジルのクリチバへ戻り、兄弟と一緒にポルキロ(食べた分量だけ料金を支払うビュッフェ形式)のレストランを出していて、繁盛しているのだそうです。 日本人の女性と結婚されているとのことです。 オメガトライブ、特にカルロス・トシキの方が好きだというと、すごく珍しい人みたいに言われるのがちょっと鬱だったのですが、解散後10年以上経ち、ネットで熱心なファンの方々が署名を集めて、コンプリートボックス発売に漕ぎ着けてからは、ネット上でたくさんのファンの方のうれしい声をみることができて、嬉しくなってしまいました。 オメガトライブの紹介で終わってしまった(T_T) その2へ続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年06月18日 20時04分01秒
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