カテゴリ:旅行
ファーム富田を後に、臨時駅のラベンダー畑駅を目指して歩くこと7分、ラベンダー畑駅が見えてきました。
ノロッコ号が来るまで、回りの水田を眺めながら、のんびりと待つことにしました。 7月初旬の富良野は湿度が低く、日陰に入ると暑くても過ごしやすくなります。 しばらくすると、ノロッコ号が入線して来ました。 自由席と指定席があり、自由席には乗客がたくさんいる様子です。 指定席の先頭車両に行くと、平日のためか、乗客は10人弱ぐらいでした。 ノロッコ号のシートは木製ベンチのようで、向かい合って座るボックスシートになっています。 シートには敷物が敷いてあります。 ノロッコ号の車窓から涼しい風が入り、大きな窓ガラスから見える景色は、ゆっくりと流れて行きました。 道中は景色を説明する車内放送が流れ、放送で途中の停車駅で販売するソフトクリームを勧められたりします。 JRが観光業をこなしている!と感心しました。 ソフトクリームを買い求める乗客の乗車を待って、ノロッコ号は次の駅へ向かいます。 のんびりした雰囲気でよい感じです。 ラベンダー畑駅を発車して40分後、美瑛駅に到着しました。 明るい灰色の美瑛軟石で作られた駅舎は上品で、駅前はきれいに整備されています。 駅付近の商店街は、欧州風の三角屋根と、創業年度が西暦で表示されています。 美瑛駅前から、JRの観光バス「ツインクル美瑛号」が発着しています。 このバスは、美瑛の観光スポットを効率よくまわる観光バスで、「丘コース」、「拓真館コース」、「アートロードコース」の3つのコースがあります。 事前予約が必要ですので、JR北海道の駅、または旅行代理店で購入(600~1500円)する必要があります。 なお、ふらのびえいフリーきっぷ、ラベンダーの丘フリーきっぷ、ラベンダーフリーパスを購入している人は、「丘コース」、「拓真館コース」が無料になります。 「丘コース」を予約しておいたので、バスに乗ると、60台以上の女性が多く、あっという間に満員になりました。 約1時間の行程で、「ケンとメリーの木」、「親子の木」、「セブンスターの木」、「北西の丘」を回り、美瑛駅に戻って来ます。 最初に見えて来たのが「ケンとメリーの木」で、これはポプラの木なのだそうです。 ポプラの木の寿命は70~80年とのことです。 何故1本だけポプラの木が植えてあるのかというと、農場の境界を示すためです。 「ケンとメリー」の由来は、日産自動車の4代目スカイラインのCMでこの木が使われ、その時のキャッチコピーが、「ケンとメリーのスカイライン」だったことから来ています。 ケンメリスカイラインは1972~1977年に生産された車で、フラッグシップモデルであるGT-Rが、排気ガス規制のためにわずか197台しか生産されず、幻のGT-Rと言われています。 新しいライフスタイルを予感させるイメージ戦略で、スポーツセダンの地位を確立したスカイラインはヒットし、ポプラの木も皆さんの記憶に印象深いものとして残っています。 現地には駐車場と売店があり、ケンメリスカイラインが展示されています。 さらに進んでいくと、高台に立つ「親子の木」があります。 「冬の風雪や夏の風雨にも負けないで堂々と立っている姿はまさしく親子のようであることから「親子の木」呼んでいる。」のだそうで、左右の大きな木の間に、小さい木があります。 しばらく離れた所にもう1本の木があり、それは「姑の木」と呼ばれているのだそうで、うまいネーミングだなーと感心しました。 「セブンスターの木」でバスが停車し、10分間外に出ることができました。 大きなかしわの木で、1本だけ植わっている姿は結構目立ちます。 木の下に行くと、大きな枝が空を遮っており、木下闇のようです。 ひんやりとした風が流れ、暗いのに落ち着く感じです。 回りは「パッチワークの丘」と呼ばれ、美瑛で一番の観光名所になっています。 パッチワークの丘の正体は畑です。 美瑛は緩やかな丘が多く、開墾当時は見渡す限りの草原と未開の森に覆われていました。 明治中期に開拓され、丘が多いこの地域では耕作が困難で、大雨が降れば土砂が下へ押し流されてしまいます。 傾斜がきつい丘は国の支援でなだらかに削られ、現在では欧州のような大規模機械化農業が行われており、農家一戸辺りの平均農地は15haに及びます。 輪作を行うためには、忌避(同じ作物を連作すると、土地障害により作物の収穫量が落ちること)を避けるために、様々な農作物が植えられます。 緑肥になるキガラシやひまわりなどを植え、花後はそのまま畑にすき込まれます。 美瑛町の主要産業は農業ですが、就農者は若い人達から順番に減りつつあります。 都会へ出て働く人が多く、厳しい農業を体験している親も、後を継がせたくないと思う人がいるそうです。 美瑛町には年間100万人を超す観光客が訪れますが、一番の魅力である丘の景観は農業景観であるため、農業が衰退することは、観光資源である農業景観を損なうことにつながります。 放置された農地を買い取っても、各農家の農地面積は15haと維持可能面積の限界なので、維持するには厳しい状況です。 しかし、よそから就農するにも農地、耕作機械が高く、簡単に譲り受ける事も不可能です。 だからと言って宅地にすれば景観が損なわれ、電気、水道といったインフラ設置・維持費用が高い税金としてのしかかります。 放置された農地を全て美瑛町が買い取り、維持できればよいのですが、高い費用がかかるため不可能です。 解決策として、農業収益を上げて、就農者を増やすことが挙げられています。 ・農業の閑散期にファーム・インを経営する ・農作物の産地直送を行う ・移住してきた町民の知恵を集める ・景観基金を寄付に寄って運営する それぞれ利点と欠点があり、試行錯誤されている状態なのだそうです。 セブンスターの木から歩いていくと、パッチワークを構成する畑が目の前にあります。 畑は農家の方の大切な仕事場なので、ゴミは持ち帰り、畑の中に入らないようにとの立て看板がありました。 丘の景色はとても日本とは思えない、欧州の田舎のような景色です。 空気は澄み切っていて、様々な色の緑色がパッチワークのように散りばめられ、防風林がアクセントのように広がっています。 駐車場のすぐそばにはポプラ並木があり、青い空に濃い緑色の木が鮮やかな対比を描いて立っていました。 広島では学校に時々植えられていますが、こんなに整然と並んでいるのを見ることは少ないです。 バスが出発して、次の目的地である「北西の丘展望公園」を目指して行きました。 5haと広い公園内にはサルビアやラベンダーがたくさん植えてあり、ピラミッド状の展望台から、パッチワークの丘から遠景の山々まで、素晴らしい景色を一度に眺めることができます。 たくさんの人達が展望台に登り、思い思いに写真を撮っていました。 お店があり、そこで見つけたのが「ラベンダーと夕張メロンのソフトクリーム」。 ファーム富田ではラベンダーソフトクリームしか食べられなかったので、今度こそメロンのソフトクリームを!!とお願いしました。 ラベンダーとメロンのミックスを頼んでみました。軽くてふわっとしたソフトクリームは、ほんのりとラベンダーとメロンの香りがしておいしいです。 今日2回目のソフトクリームです(^^;)。 景色を楽しんだ後はバスに戻り、美瑛駅へ戻ってきました。 ここから旭川まで普通列車で移動し、旭川~札幌を特急スーパーホワイトアローで移動します。 美瑛町にはたくさんの観光スポットがあり、1日では回りきれないと思います。 富良野と美瑛を4泊ぐらいして、レンタカーを借りて旅行してみたいです。 秋、冬の景色も素晴らしいとききます。 社団法人 美瑛町観光協会 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年08月07日 18時50分18秒
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