カテゴリ:旅行
昔、北海道の風景の壁紙を探している時に、バームロールの用に巻かれた茶色のものが、畑にたくさん転がっているのを見ました。
その他に、畑に茶色の固まりが、青いビニールシートを頭に載せられているものも見ました。 これは一体何だろう?と思っていたのですが、美瑛でそれを見ることができました。 畑に茶色の固まりが転がっていますね。 これは「ロールベール」と言う物だそうで、一般的には「牧草ロール」と呼ばれています。 牧草ロールは、イネ科、マメ科の牧草を刈って乾燥させたものを、専用の機械を用いて圧延して巻いたもので、直径1.5m、重さ350kgとかなり大型です。 牧草ロールに黒、白、青、ストライプ模様のビニールを巻いたものがあり、これは「ロールベールサイレージ」と言います。 牧草をビニールの中で嫌気発酵させることにより、おいしい牛の飼料にします。 牧場の側に背の高い建物があることがありますが、サイロと呼ばれる建物で、この中に大量の牧草を入れて、嫌気発酵させます。ロールベールサイレージは「ラップサイロ」、いわばミニサイロでもあります。 サイロは建設費が高く、発酵中に酸素が消費されるため、中に入ると酸素不足で危険なことがあるそうです。ラップサイロは安くて安全なので、サイロの代わりに普及したのだとか。 なので、ビニールで巻いてある牧草ロールには、絶対に触ってはいけません。 牧草ロールは年に2回作るそうです。 1回目が6月下旬~7月上旬、その2ヶ月後に2回目を作ります。 牧草ロールが出来上がると、酪農家が買い取って行きます。 牧草ロールの他に、麦わらで作る「麦旱(ばっかん)ロール」というものがあります。 これは食用ではなく、牛の寝床に使う敷きわらになります。 7月下旬~8月下旬に作られます。 牧草ロールの作り方は、全て機械化されていて、あっという間に出来上がるのだそうです。 ・牧草をディスクモア付きトラクターで刈り取り、時々かき混ぜて乾燥させます。 ・乾燥後(刈り取り後1~2日後)に、レーキ付きトラクターで牧草を細い畝状に並べます。 ・ロールベーラー付きトラクターで牧草の上を走ると、草を集めてロール状にして、形になったところで車が止まり、牧草ロールをごろんと生み出す(^^) 黒いビニールで巻かれているものは発酵温度を上げるため、白いビニールで巻かれたものは発酵温度を下げるためなのだそうです。 緑色は景観に合わせるため、ストライプはラップを何回巻いたかを確認するためだとか。 茶色の固まりの上に、青いビニールシートをかぶせているものは、「ニオ」と呼ばれます。 収穫前の大豆を積み上げて乾燥させているもので、10月中旬~下旬に刈り取られます。 これも一度見てみたいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年08月07日 21時44分35秒
コメント(0) | コメントを書く
[旅行] カテゴリの最新記事
|
|