カテゴリ:旅行
新幹線は日本が世界に誇る高速鉄道技術です。
車両開発、路線の維持、運用を含めた「新幹線システム」は、日本人ならではの工夫と努力により、高い安全性と定刻性を両立しています。 旅客が多い東海道・山陽新幹線には、様々な型式の車両が走っています。 その中の一つである「500系」新幹線に、乗ったことはあるでしょうか。 500系の特徴は以下の通りです。 ・現在の主力「700系」よりも古い型なのに、最新式に見える近未来指向デザイン ・世界最速の300km/hで運転する(区間がある) ・F1、航空機の技術を取り入れた、最速にこだわった技術者の夢の結晶 デビューした1997年に、そのデザイン性の高さより、鉄道ファンではない一般人にまで500系の名前は浸透しました。 現在は主役の座を700系に譲り、2時間の1本の割合で、博多~東京を運行しています。 500系はJR西日本の車両で、日立製作所が開発しました。 最速を目指して開発された車両は、 ・空力抵抗を考慮したロングノーズ ・空力抵抗を考慮した円形ボディ、プラグドア(乗降口) ・軽量ボディ ・全車両にモーターを搭載し、加減速の性能向上 ・騒音対応した翼状パンタグラフ と、見た目を裏切らない高性能な車両でした。 しかし、 ・車両が高い(1編成50億円) ・ロングノーズのために客席が少なくなったため、座席間を通常より2cm狭くした ・車両により座席数が違い過ぎる ・乗降口が少ない箇所が一部あるため、乗降に時間がかかり、ダイヤを乱れさせる原因になる ・円形ボディは人によっては圧迫感を与える ・300km/h走行時に、少し揺れが出る の理由より、一番多い利用者であるビジネス客が敬遠することがありました。 2007年には、300km/h運転に対応したより静音性の高いN700系が登場し、500系は数年後に置き換えられることになっています。 ----- 広島~名古屋の往復に、何度か500系に乗ってみました。 かっこいいデザインも室内に入れば見えないわけで(^^;)、丸い天井を見ると、ああ500系に乗っているんだな~と実感します。 指定席は綺麗な紫色のシートで、青基調のシートが多い新幹線としては、かなり異色です。 室内はベージュで、なかなかシックな印象です。 窓際A席(海が見える好ロケーション。富士山を見るのでないのなら、是非この席に座って下さい)に座ると、柱部分に薄紫色の布が貼ってあります。 カーテンではなくてただの装飾なので、マジックテープで止まっているようです。 加速感はばっちりで、山陽新幹線の区間では、300km/hで運転を行っています。 300km/hに到達すると、時々電光掲示板で「ただいま300km/hで走行中」と表示されていました。以前は運転士による放送があったそうです。 300km/h走行時は、少し左右にがたがたと揺れがありますが、それほど気になりません。 通常は700系と変わらないぐらいで、あまり揺れません。 むしろ、700系はふわふわし過ぎている気がします。 500系のデザインを車内で楽しむのでしたら、是非夕暮れ~夜にご乗車下さい。 暗くなり無彩色に変わる車窓に、紫色のシートが赤みを帯びて鮮やかに浮かび上がり、ベージュの室内が落ち着いた雰囲気を演出します。 夕暮れに車窓を眺め、車内を見渡すと、車内の色とデザインが疲れを癒してくれるような気分になります。 これに対して700系は室内が明る過ぎるので、夜はくたびれます(^^;) ビジネスパーソンの意見を集約した結果=700系なのでしょうか。 見た目に満足、乗って大満足な500系。 皆さんも是非ご乗車して、広島までお越し下さいませ(^^)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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