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猫の手は丸い

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2006年10月22日
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カテゴリ:旅行
 JR名古屋駅構内のお土産ショップへ行くと、広島とは比べ物にならない程の多彩なお土産があります。(正直なところ意外でした、、、)
 どのお土産を見ても、地方のお土産レベルを飛び越えたあかぬけたものばかりで、選択に困る程においしそうです。
 青柳・大須ういろう、ゆかり、うなぎパイといった定番中の定番はショップで売っています。
 カエルまんじゅうはどこででも売っているとは言い難いですが、地下街や高島屋で普通に入手できます。

 このようなショップで売られていなく、わずかな売り場でしか見ることが無いため気軽に買いにくい、しかし全国的に知名度が高く、洗練されたお菓子があります。
大口屋餡麩三喜羅(あんぷさんきら)という麩まんじゅうです。

 売り場がこれだけですので、一番気軽に買うことができる店舗が、JR名古屋駅に隣接する百貨店「松坂屋」の1階の売り場です。
 夕方の4~5時には売り切れるようです。
 日曜日の夕方4時に行った時は、前の女性が50個買って帰られたので焦ったことがあります(^^;)。
 さらに翌週名古屋へ行った時は、神戸から来られた様子の女性2人が70個買って帰られたので、呆然としました。
 広い年齢層から強い支持を得ている渋いお土産なのです。

 大口屋がある江南市は、名古屋市の北20kmに位置する都市で、名古屋のベッドタウンであり、工業都市でもあり、岐阜県に近い場所のため、麩を使ったお菓子をよく食べる地域なのだそうです。
 創業は1818年と老舗の和菓子屋さんですが、餡麩三喜羅が発売されたのは1973年と比較的最近で、今では大口屋の看板商品になっています。
 いきさつはこちらにあります。

餡麩三喜羅1

 箱を開けてみると、このような感じで入っています。

餡麩三喜羅2

 小ぶりなサイズで、サルトリイバラの葉は丸くカットされています。
 広島で昔よく見た、柏餅の葉っぱだな~と思いました。
 香りは独特の香気で、懐かしい感じがします。
 葉っぱはきれいにはがれます。

餡麩三喜羅3

 薄く灰色というかベージュがかった生地は柔らかく、ふよふよとした手触りです。
 パンを手作りされる方ならお分かりになると思いますが、1次発酵後にガス抜きしたパン生地の感触と同じです。
 餡麩三喜羅は生麩のまんじゅうで、生麩とは、強力粉のグルテンに餅米の粉を混ぜて蒸し、またはゆでたものですので、強力粉のグルテンで共通したパン生地と感触が似ているのは当然と言えます。

 食べてみると、ふよふよと柔らかい生地はよく伸びてふんわり、麩まんじゅうにありがちなもっちりした歯ごたえはありません。
 1次発酵後にガス抜きした生地の感触そのままで、火が通っているだけという不思議な食感です。
 麩まんじゅうといえば、柔らかくてももっちりした抵抗感があるのに、それが皆無なので、ふわふわした食感と言われるのだと思います。
 これはグルテンの量がかなり多いからではないかと思います。

 中の漉し餡は柔らかくて緩く、ふよふよした生地に緩い漉し餡が何とも頼りない食感で、するするとのどを通っていきます。
 生地は少し塩気が強く、グルテン独特の小麦臭が少しありますが、上品な漉し餡と合わさると、京都の茶菓子のような洗練された味とは違う、ひなびた郷愁を誘う懐かしい味がします。
 上品だけどよそ行きぶっていない、ほっとする味です。
 後味がすっきりなので、一度に3個ぐらい食べたくなります(^^;)。

 つるつるもちもちが特色の麩まんじゅうの中で、ふよふよふんわりな餡麩三喜羅は異色だと思いました。
 地元ではお遣い物として法事にもよく使うとのことです。
 全国にファンが多いのも納得です。
 さらに、餡麩三喜羅は冷凍できますので、ジップロックに入れて冷凍、自然解凍で食べることができます。

 柳絲花紅尾州芭沙羅も買ってみたところ、どちらも雑味が無い味で、大変おいしかったです。
 柳絲花紅は甘くてもっちりしたりんごの蜜煮に白あんが入っていて、1個で大満足です。
 尾州芭沙羅は薄いシナモン風味の黄身餡が珍しく、お茶によく合いました。

 いろいろ食べた感想として、甘いところは甘く、控えるところは控えて、上品だけど洗練され過ぎていないお菓子だと思いました。
 商品開発力が素晴らしいです。
 広島の和菓子屋は完敗だと思いました、、、
 ぜひ広島の百貨店に出展して頂きたいです。

 餡麩三喜羅は日持ちがしませんが、なんとネットショップを運営されています。
 他の様々な商品も販売しているとのことです。
 先日、広島市内の友達にこちらのネットショップより餡麩三喜羅を送ったところ、珍しいと大変
喜ばれました。
 次は自分用に50個注文しなければ(^^;)

 大口屋
 大口屋オンラインショッピング





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Last updated  2006年10月22日 16時46分09秒
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