海への誘い（うみへのいざない）

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春の嵐が通り過ぎた。
春満開に咲き誇っていた桜の花を散らせていった。
永く桜の花を愛でていたいが、
儚いからこそ美しく感じるのだろう。
儚く潔いからこそ、美しさを超えた何かを感じるのだろう。
壮絶なまでの美しさを…。
満開に咲き誇った桜の花の不思議な魅力を…。

被害の無い嵐は好きである。
嵐の勢いが何か滞っていた流れを一新してくれそうで。
嵐の勢いが嫌な事や嫌なモノを吹き飛ばしてくれそうで。
嵐の勢いが新しい流れに変えてくれそうで。

花は散るからこそ美しい。
そして、それは新しい芽吹きの始まりであり、
実を結ぶ次の段階へと入る。