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カテゴリ:心
父親の本棚で見つけて、 小松左京氏の小説「日本沈没」を 初めて読んだのは、中学一年生の時だった。 あまりにもリアルな内容が衝撃的だった。 現実の世界でも本当に起こりそうな気がした。 高校生の時に読み返したら、また違った印象を受けた。 二十歳の頃に読み返したら、また違った感想を持った。 そして、10年くらい前から、 年末年始に読み返すようになった。 不思議なことに何故か毎年それを続けている。 もうこれまで10回以上は読み返しているのだろうか。 内容も暗記してしまう程に…。 その時々の世界情勢や現状を重ね合わせ、 その時々の自分の状態や心情を重ね合わせながら読んでいると、 毎年違った感覚で読むことができるのだ。 何となく「日本沈没によるセルフカウンセリング」が できているような気がする。 学生の頃から読んでいて、もうこれだけ読み込んでいると、 自分自身ずいぶん影響を受けていることがわかる。 小説の一部分が人生の指針になっていたり、 小説の内容が自分の一部になってしまっていたり。 これほど影響を受けている本は無いのではないか!? よく考えると不思議なことだ。 これは凄い小説である。 そして、読み返す度に改めて小松左京氏の凄さを感じる。 写真は「対馬」の海である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 19, 2017 11:47:05 PM
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