海への誘い（うみへのいざない）

毎回の事ながら…
サバイバルキャンプが終わるとホッとする。
実習の数日前から天気図を見ながら神経を磨り減らす。
変わる事の無い天気予報を何度も見返す。
判断がつき兼ね頭を悩ます。
決断を迫られ胃が千切れそうになる。
それが当日まで続く。
当日は当日で空と睨めっこしながら風を読む。
始まったら始まったで常に天気が気になる。
一晩中ゆっくり眠れない。
波や風の音に耳を澄ませる。
まるで草食獣のように…。
神経を研ぎ澄ませ、終わるまで神経を磨り減らす。
学生の行動に神経を尖らせる。
事故は無いだろうか。怪我はしないだろうか。

無事に終わるとホッとする。
しかし、これがおもしろくてやめられない。
またやりたくなってしまう。
何度でも何度でも…。

明後日からまた友ヶ島実習である。
果たして船は出るのだろうか。
実習は実施できるのだろうか。

ホッとする間もない…。