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カテゴリ:人生
海からの照り返しがあまりにも素敵で、 シルエットが良い感じだったので、 コンパクトカメラではなく、一眼レフカメラで撮りたいと思った。 一眼レフカメラは近くに停めた車内に置いてある。 その思いを伝えると、 「また次来た時に撮れるやん」と娘は笑った。 写真を撮る時に次は無い。 次来た時に天気が良いとは限らない。 季節によって太陽の角度も違う。 またこの時間帯に来れるだろうか。 その時によって光りの感じも違う。 何より、撮る側も撮られる側も、その時々の気持ちが違う。 その一瞬は二度と無い。 同じ条件は二度と無い。 同じ場面は二度と無い。 それは痛い程よくわかっている。 その機会を逃してしまう事は、フォトグラファーとしてあるまじき行為である。 学生たちにも常々そう伝えている。 「チャンスを逃すな!」と。 しかし…。 今撮影してしまったら、次ここに来る口実を失ってしまいそうで。 娘の言葉に従うことにした。 次の機会は有るかも知れないし無いかも知れない。 次の機会があったとしても、今とは条件が違うことはわかっている。 でも、次の楽しみに取っておこうと思った。 それはほんの僅かな時間に考えた出来事だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 4, 2019 10:32:41 PM
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