|
カテゴリ:思い出
この絵本が好きで、 子ども達が小さい頃によく読み聴かせてあげた。 子どもならではの冒険心にとても共感できる。 自分も主人公になって物語に入り込んでいける。 いつの間にか不思議な世界に入り込んでいる。 そんな絵本だった。 結構読み応えのある絵本なので、 2~3回に分けて読んであげたこともあった。 この絵本作家さんが亡くなられたらしい。 この絵本を読むと、自分の体験を思い出す…。 保育園の時、広場の壁に大きな穴が開いていた。 広場は体育館のことである。 お遊戯室とも呼ばれていたんだったか。 大きなトランポリンも置いてあった。 壁の大きな穴はいつも板で蓋をしてあった。 そこには「やまんば」が住んでいると言われていた。 保育園の先生方はそう言って子ども達を恐がらせていた。 悪い事をすると、 「やまんばの穴に連れていくよ!」と言われ、 子ども達は恐れおののいて泣き叫んだ。 やまんばの穴は子ども達にとって恐怖だった。 そこへ一度連れていかれた事があったのだ。 子どもの頃はとにかく食べ物の好き嫌いが多かった。 給食の時間が苦痛で、食べられずにずっと残っていた。 それがあまりにも酷かったので、 やまんばの穴へ連れて行かれたのだ。 その時の経験が強烈だったのか、 今でも鮮明に映像として記憶に残っている。 やまんばの穴の前に一人で置いていかれた。 やまんばはどんな姿をしているのだろう。 どのくらいの大きさなのだろう。 昔話や絵本で見たその姿を想像するだけで恐怖だった。 ひとしきり泣いた。 暫く泣くと少し気持ちが落ち着いてきた。 冷静になってくると、穴の様子が気になってきた。 やまんばはいつになったら出て来るのだろうか。 人の気配もやまんばの気配もしない。 何処かへ出かけているのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 10, 2020 09:55:08 PM
コメント(0) | コメントを書く
[思い出] カテゴリの最新記事
|